niko
誰もみてないだろうから、書けることもある。 ここ2、3日ずっとふわふわしている。 分かっていた結末を自分で認めたくないのだ。誰かに打ち明けるでもなく、ひっそりと悼むしかない。 私には、私のオフィシャルな顔がある。そのツラは時に邪魔でしかない。もっと素直に受け入れたらいいのに、頭では分かっていながらぐっと黙る。 いつも通りの休日を過ごせるわけもなく、取り敢えず思いついた所に行くことにした。 銅器で作られた仏像は、柔らかくて、丸かった。こんな時だけ頼るのはどうかとも思っ
売り場を歩いていて、暇だったから唐突にパソコンの前に立った。某セレクトショップのオンラインショップで、皺々のストールを見つけた。 なんとも言えない色味、2万円の価格。 安いと私は思った。コットンリネンの混紡生地。縮絨ウールかと思った。珍しい機織り機で作られた、ほわほわしたストール。 価値観は人それぞれだ。私は安いと思ったが、そう思う人の方が少ないだろう。うちの店にあっても反応はきっとない。美しいものは少々値がはるものだ。私だけこの価値に唐突に気づいた。それだけで、今日は
