会いたくて

古びた引き出しからモノクロ写真を手に取り櫻の下での紡ぎを想い出す、ぶっきらぼうな言葉で告げられ私は赤く頬を染め頷いた。
サイレンの響く世に桜の下にてまた逢える日を約束し歯を食いしばり頷き見送った日、今年で何度目の春かな。
櫻の華と共にまた息吹く、只々会いたくて。
#言葉の添え木

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