シェアハウスは人生の交差点。
僕の初めてのシェアハウスは、フィリピン留学から帰国して一時的に日本に1ヶ月滞在した時だったと思う。その時は転職活動メインで、とにかく住めればいいという感じだったので、本当に交流もなかったし、家も汚かった。一軒家の部屋を無理やり、間仕切りる。そんな部屋だった。
※初めてのシェアウアウスの個室
家族以外の誰かと中長期で暮らすという原体験は、フィリピン留学での3人部屋かもしれない。
マニラから日本へ帰国して、仕事の関係で鎌倉に住んだ。初めての本格的なシェアハウス。男女比半々くらい。不動産関係、飲食関係、フリーター、派遣社員、イギリス人、ドイツ人、ヨガインストラクターの卵、テレビの美術スタッフ、なぜか姉妹でシェアハウスに住む姉妹などなど、本当にいろんな人がいた。
鎌倉で新築でいい感じのシェアハウス、顔面偏差値以外はテラスハウスのようなものだった。
※鎌倉のシェアハウスのリビング
普段の生活で出会わない人種と話すことで、ああ、こういう世界もあるんだなと、未知の人たちと出会う味を噛み締めた気がする。
イギリス人のナイスガイがいた。彼は京都大学に留学し、日本語も堪能。博学で、イケメンでガタイも良かった。そんな気の良い彼はみんなの人気者だった。
そんな彼に何気なく「今彼女いるの?」と聞いたことがある。僕にはこういうパートナーがいるんだと見せられた写真は男性だった。LGBTだったのだ。この時、少なからずショック受けたが、なんとか自然に振る舞うようにした。「どんな人なの?何している人なの?どこが好きなの?」と色々聞いてみた。一瞬だったが、僕がハッとした感情は彼には伝わったと思う。
僕は自分が常識だと思っていることに支配されていると、あとで深く反省した。そして、知らず知らず人を傷つけてしまったであろうことを。
この失敗の体験のおかげで、someone specialとか、パートナーいるの?とか少し意識して聞くことができるようになった。特にどっちかわからない文脈においては。
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シェアハウスは人生の交差点だ。そこに住むことがなければ、決して交わることのなかった二つ、あるいは複数の人生を繋いでくれる。
学校だけ、仕事だけ、自分の閉じた交友関係をシェアハウスを通じて広げてみるのも良いものだと思う。
※テックレジデンスの個室
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