見出し画像

【UT蟲惑魔/バスター】(アルティマヤ・ツィオルキンこわくまスラッシュバスター)

任意のデュエリストです。
例のあれで対面してデュエルする機会もなく暇ですね。暇にあかせてデッキの紹介・回し方メモのつもりで記事を書きました。

推敲するうち、気づけばデッキとの対話になってました。

画像1

今日の最強カードは《セラの蟲惑魔》&《アルティマヤ・ツィオルキン》!

書いた人:大会とかの出場経験のない凡骨未満。もっぱら身内決闘者です。

1.構築経緯

2020年3月某日。
マスタールール改訂に伴うルール変更という黒船が襲来。

※[2020.4.1適用]
効果の発動前に、発動する場所に存在しなくなったカードの効果の発動について
テキストには、そのカードの効果が発動する条件と、その効果が発動する場所が記されています。(例えば、自身が召喚に成功した場合に発動するモンスターの効果であればフィールド、自身が墓地へ送られた場合に発動する罠の効果であれば墓地でその効果が発動します。)
効果の発動前に、発動する場所に存在しなくなった場合には、その効果を発動する事ができなくなります。(必ず発動する効果も同様です。)

これによりOCGプレイヤーの間に、
精確には《硫酸のたまった落とし穴》使用者に激震が走る。

画像2

《硫酸のたまった落とし穴/Acid Trap Hole》 †
通常罠
(1):フィールドの裏側守備表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを表側守備表示にし、守備力が2000以下の場合は破壊する。
守備力が2000より高い場合は裏側守備表示に戻す。

《硫酸のたまった落とし穴》は、セットモンスターをリバースし、守備2000以下なら破壊、2000より高い場合は再セットする通常罠カードである。
なにげにイラストが複数ある。

それで?って感じの、除去としては正直パッとしないカードですが、

効果処理中にセットモンスターをリバース、セットという挙動に加え、処理中にリバース効果の発動条件を満たせた旧裁定(2020年四月以前)により、
フリーチェーンでモンスターをリバースでき、さらに破壊を免れたリバースモンスターがセットされることからリバース効果の再発動を狙えるサポートカードとしての使い道を確立していました(過去形)。

>効果の発動前に、発動する場所に存在しなくなった場合

しかし新裁定のこの記述にモロに引っかかったのである。
待ち受けていた落とし穴のように。

それまでは効果処理中にリバースした段階で発動条件を満たしていたのですが、セットされ裏側表示になるため"発動する場所に存在しなくな"り、リバース効果も発動できない裁定に一本化されます。

《硫酸のたまった落とし穴》は死んだ。

そして、《硫酸のたまった落とし穴》で《禁忌の壺》の毎ターンリバースを狙っていく「壺蟲惑魔」デッキも諸共に死んだ。おれは泣いた。

実のところルール改定の発表直後には気づいてなくて、四月に入ってから「もしかするとこれ、ダメじゃね?」と検索したら死んでた。

まあウダウダ言っててもしゃーないか、と切り替えることにしました。
デッキは環境に合わせてアップデートしていくもの。
「蟲惑魔」の新しい型を考えよう…

という経緯で生まれたのが、この「UT蟲惑魔/バスター」なのです。


(ここまで引っ張ってきましたが、組むのは蟲惑魔デッキなので、これ以降《硫酸のたまった落とし穴》の話は出ません)


蟲惑魔(こわくま)/Traptrix は、主に「落とし穴」「ホール」通常罠に関する効果を持つ昆虫・植物族モンスターが属するカテゴリです。
スリーブが二種類発売されていたりと、イラスト人気の高さで有名。(ちゃんと強いよ!)

デッキ再生にあたって、蟲惑魔と噛み合うカードを探したものの、なかなかしっくりくるものが見つかりませんでした。そんな折ストレージを眺めていてふと目に留まった一枚のカード。
それが《アルティマヤ・ツィオルキン》だったのです。

早速その恐るべき効果をご覧いただこう。

画像3

《アルティマヤ・ツィオルキン/Ultimaya Tzolkin》 †
シンクロ・効果モンスター
星0/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
ルール上、このカードのレベルは12として扱う。
このカードはS召喚できず、自分フィールドの表側表示のレベル5以上で同じレベルの、チューナーとチューナー以外のモンスターを1体ずつ墓地へ送った場合のみ特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、自分フィールドに魔法・罠カードがセットされた時に発動できる。「パワー・ツール」Sモンスターまたはレベル7・8のドラゴン族Sモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。
(2):フィールドのこのカードは、他の自分のSモンスターが存在する限り、
攻撃対象及び、効果の対象にならない。

星0、攻守0に特殊な召喚条件といい、いかにも「いわく」ありげなヤツ。出身は漫画版5D'sです。(※未読)
漫画でのカード名は「究極神 アルティマヤ・ツィオルキン」らしいんですが、OCG化の際に無関係の「極神」カテゴリに属さないよう
「究極神」の肩書きを剥奪された(らしい)悲しき過去を背負っている。

しかし作中のラスボス(らしい)だけあって強力な効果を誇り、
なんと、1ターンに一度、魔法・罠カードをセットするだけでレベル7・8シンクロドラゴンを特殊召喚できるすごいモンスターだ。
(モンスターではない だ!!)

1ターンに一度ということは、そう、この効果、
実は相手ターンにも発動可能。出来ておる喃…

でも相手ターンに魔法罠をセットなんて、どうすればいいんだ…………

はい。お察しの通り、
《セラの蟲惑魔》を擁する蟲惑魔デッキならばたやすい事!
というわけなんですね~。

前フリが長ェ!

画像4

《セラの蟲惑魔/Traptrix Sera》 †
リンク・効果モンスター
リンク1/地属性/植物族/攻 800
【リンクマーカー:下】
リンクモンスター以外の「蟲惑魔」モンスター1体
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):リンク召喚したこのカードは罠カードの効果を受けない。
(2):通常罠カードが発動した場合に発動できる。同名カードが自分フィールドに存在しない「蟲惑魔」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
(3):このカード以外の自分の「蟲惑魔」モンスターの効果が発動した場合に発動できる。デッキから「ホール」通常罠カードまたは「落とし穴」通常罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。

かわいい顔して書いてる事えげつないなと改めて思う。

場にセラとツィオルキンを並べる→
相手ターンに通常罠発動→セラの(2)効果で蟲惑魔を特殊召喚→
蟲惑魔の効果発動→セラの(1)効果で落とし穴をセット
ツィオルキンの効果で最上級シンクロドラゴンをバンバン特殊召喚!
スゴいぞーカッコイイぞー!!
てなかんじで満足していきます。

ここでイカれたメンバー(呼び出すSドラゴン)を紹介するぜ!

筆頭《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》!青眼ラインの3000打点と、モンスター効果へのカウンター能力で制圧に貢献!

破壊耐性とスーパー脳筋効果《魔王龍 ベエルゼ》!

場を守る《スターダスト・ドラゴン》!

バウンス除去《月華竜 ブラック・ローズ》!

困った時の全ぶっぱ《ブラック・ローズ・ドラゴン》!

といったイカツい連中がポンポン飛び出します。
蟲惑魔に足りない打点をSドラゴンで補えるのがうれしいですね。

そして/バスター要素。

画像5

これは《バスター・モード》がセラの効果トリガーとなる「通常罠カード」である点、対応するシンクロモンスターのうち《スターダスト・ドラゴン》《レッド・デーモンズ・ドラゴン》がちょうどレベル8ドラゴンである点、加えて優秀なサポートカードの存在からアクセスしやすい点から、シナジーと言えるかは若干怪しいものの、イケる!と思ったので採用しています。
レモンは入ってないけど。

ご存知の通り、十期の旧・新マスタールールにおいてはEXデッキから特殊召喚したい数だけリンク先が必要だったため、マスタールール3から新マスタールールに移行する際、《アルティマヤ・ツィオルキン》もその煽りをガッツリ受けて弱体化していました。

それから苦節三年、ルールが刷新。
制限が撤廃されてツィオルキンはついに本来のスペックを取り戻した!

そんなわけで今回、新ルールへの移行に伴って死んだデッキの再生先としてふさわしいのではないか、という考えのもとツィオルキン軸蟲惑魔を組んでみました。けっこうお気に入りのデッキに仕上がってます。

なお前身の「壺蟲惑魔」デッキは、《硫酸のたまった落とし穴》を活用法をググっていた折に、
こちらのケシゴムさんのブログに触発されて組みました。
超面白いのでみんなぜひ読んでくれよな!(PR)


2.動き

ここからは実際の動き。
《セラの蟲惑魔》+《アルティマヤ・ツィオルキン》+通常罠
が並ぶ盤面がゴール。
先攻1ターン目、

①蟲惑魔モンスター
②《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》
③モンスターカード(手札コスト)

の三枚から始動します。

要約すると、蟲惑魔を展開しながら《スポーア》素材の《ガーデン・ローズ・メイデン》を出し、墓地の植物族蟲惑魔を除外して《スポーア》を蘇生すれば《アルティマヤ・ツィオルキン》の素材が揃うよ!やったね!
というルートです。


【1】
蟲惑魔モンスターを通常召喚
《セラの蟲惑魔》リンク召喚
《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》発動
セラの効果でデッキから蟲惑魔モンスターを特殊召喚

あとあと利用するため、呼び出すのは植物族のカズーラ推奨です。
なお、ここでセラに《灰流うらら》等を受けて止まるとつらい。

【2】
レベル4二体で《アロメルスの蟲惑魔》をエクシーズ召喚
アロメルスの(2)効果で植物蟲惑魔を選んで蘇生
セラの(3)効果で落とし穴を場にセット
セラと蘇生した蟲惑魔で《アロマセラフィ-ジャスミン》をリンク召喚

ジャスミンでリリースするのでアロメルスを真ん中に出しておきます。

【3】
アロメルスをリリースしてジャスミンの効果発動
デッキから《ローンファイア・ブロッサム》特殊召喚
ロンファをリリースしてロンファの効果発動
デッキから《捕食植物オフリス・スコーピオ》特殊召喚
手札のモンスターをコストにオフリス効果発動
デッキから《捕食植物ダーリング・コブラ》特殊召喚
コブラの効果で《簡易融合》をサーチ

【4】
ダーリングコブラとジャスミンで《クロシープ》リンク召喚
《簡易融合》でクロシープのリンク先に《沼地のドロゴン》※を召喚
クロシープの効果で墓地の《ローンファイア・ブロッサム》を蘇生
ロンファをリリースしてロンファの効果発動
デッキから《スポーア》特殊召喚

手持ちの星4融合モンスターがコイツだけだったので採用。速攻で素材になるので効果は重視してません。なんか便利なやついたら教えて下さい。
リクルートする前提のロンファ・スポーアを素引きしてた場合、オフリス効果のコストに充てて蘇生します。

【5】
スポーアとドロゴンで《ガーデン・ローズ・メイデン》シンクロ召喚
メイデンの効果で《ブラック・ガーデン》をサーチ
墓地のスポーアの効果発動、墓地のレベル4植物族を除外して蘇生
レベル5のスポーアとメイデンで《アルティマヤ・ツィオルキン》特殊召喚
《ブラック・ガーデン》をフィールドゾーンにセット
《アルティマヤ・ツィオルキン》効果発動
《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》(※お好みで)特殊召喚。

【6】
セットした《ブラック・ガーデン》発動
クロシープとオフリスで《クロスローズ・ドラゴン》リンク召喚
《ブラック・ガーデン》効果で相手の場にローズ・トークン特殊召喚
墓地のセラを対象に《ブラック・ガーデン》効果発動
ブラック・ガーデンとトークンを破壊、攻撃力の合計800と等しい《セラの蟲惑魔》を蘇生


3.最終盤面と他展開

ここまでの展開で、エクストラを8枚消費しながら

《セラの蟲惑魔》
《アルティマヤ・ツィオルキン》
《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》
《クロスローズ・ドラゴン》
【2】でセットした落とし穴

が並びました。《クロスローズ・ドラゴン》とセラをリリースして相手メインフェイズにローズSモンスター、《ブラックローズ》2種を出せるので、落とし穴・モンスター効果の無効化・特殊召喚モンスターのバウンスか盤面リセットの3妨害を構えてターンを回します。
正直こんだけ並ぶとは思わんかった。

セラでリクルートする蟲惑魔・落とし穴・ツィオルキンで呼び出すSドラゴンでさらなる圧をかけ、短期決着を狙っていきます。

蘇生したセラには(1)効果の罠耐性がなく、またクロスローズの攻撃力がブラックガーデンで半減しており、それらの場持ちには期待できません。的にされそうならブラックローズを出します。

上記①②③の手札に加えて《バスター・モード》か《バスター・ビースト》がある場合、【5】で《スターダスト・ドラゴン》を出し、相手ターンに《バスター・モード》を発動して《スターダスト・ドラゴン/バスター》を立たせます。(セラの効果もトリガーしてクリスタルウィングまで並ぶ)

《緊急テレポート》を持っていればスターダスト・ドラゴンはじめ、クリスタルウィング以外のSドラゴンを正規召喚できます。蘇生制限を満たしたスタダなら《スターダスト・ドラゴン/バスター》破壊時の効果まで使える!
バスター・モードを使えない場合でも、スタダを立てておくと羽箒やライトニング・ストームのケアになるかもしれません。自己再生できないのと《墓穴の指名者》に弱いのが惜しいところ。

また、上記のルート以外でも

初手に《ワン・フォー・ワン》《ティオの蟲惑魔》+蟲惑魔

を握っていた場合、《ワン・フォー・ワン》でスポーアを呼び出しつつ、コストで捨てた蟲惑魔をティオで蘇生。セラをリンク召喚、メイデンをシンクロ召喚、スポーアの自己再生でレベル5チューナーと非チューナーが揃い、セラ+ツィオルキンが並びます。(※罠は素引きしたい)
141で他にサイキック・リフレクターもリクルートできるので、手札に応じて立ち回れます。オフリスとコストを食い合う以外の欠点がない積み得カードですね。


4.展開できない時

初手に①②③が揃わなかったり、「オフリス・スコーピオを引いた」「ダーリング・コブラを引いた」時は、上記ルートでは最終盤面につながらないことが確定しているので、おとなしく他の展開を目指します。
とにかく《スポーア》を素材に《ガーデン・ローズ・メイデン》を出せれば《アルティマヤ・ツィオルキン》が出せると言ってもいいので、蟲惑魔で戦線を維持しつつスポーアへのアクセスを待ちます。

・緊急テレポート、141
これらで呼び出すサイキック・リフレクター一枚からクリスタルウィングとツィオルキン以外のSドラゴンにアクセスできるので、サブプランとして狙います。ただし緊テレとバスター・モードを同時に引いてしまった場合などは、サーチしたバスター・ビーストを墓地に落とせず蘇生できません。
苦肉の策ですが、蟲惑魔の通常召喚と幽鬼うさぎのリクルートでレベル7シンクロ、ブラックローズを出してお茶を濁します。

・ローズ爆弾
手札にオフリス・スコーピオが来たときやります。ダーリングコブラだけはどうしてもデッキに眠っていてもらわなければならないのですが、オフリスの場合ならまだ何とかなります。
オフリス・ダーリング・ドロゴンの三体を並べてクロスローズ・ドラゴンを立てて、残った植物を場に残してターンを回します。タイミングを見計らってブラック・ローズ・ドラゴンでの相手ターン全ぶっぱに全てを賭けるぜ。

・後攻になった時
がんばれパンクラトプス。


5.採用カードのあれこれ


・蟲惑魔モンスター
採用枚数が難しい!ティオは三積み必須、続いてトリオン≧ランカの順に優先度が高い。ここまで三積みかな。カズーラは墓地コスト要員なので二枚。アトラも下級最高打点だし一枚は入れたいよね、ということで二枚。EX含め全種類採用してるのは趣味です。海外新規のゲンリセアいつくるのかなー。

・《ガーデン・ローズ・メイデン》
《スポーア》とともに「ツィオルキンの素材」「ツィオルキンの効果コスト」ついでに「セラ蘇生」を一枚で賄う陰の立役者。かわいい。上でも書いた通り、蟲惑魔で戦線を維持していれば場か墓地には星4植物がいるので、スポーア素材のこいつが出ればほぼツィオルキンまで出ます。まちがいなく最重要モンスターの一体。デッキ名、ローズ蟲惑魔/バスターでもいいな。
当初《コピー・プラント》でメイデンとレベルを揃えてツィオルキン出せないかと考えてました(断念)。

・ドラゴン族シンクロモンスター
三枚目のセラか小回りの利くリンク2、ランク4エクシーズを採用したい気持ちもあります。エクストラを入れ替えるとしたらこの枠しかない。

ベンチ候補は《魔王龍 ベエルゼ》。こと戦闘に関しては無敵のモンスターですが、破壊以外には無力な悩ましいヤツ。パンプアップがなにげに強制効果のため、《真紅眼の鋼炎龍》のバーンに引っかかると無限ループで焼き尽くされる弱点を抱えてたりもする。(ほぼないけど)

もう一体は、これも悩みどころながら《月華竜 ブラック・ローズ》。微妙に打点が物足りないのと、場に出た後の置物として見た時、強制効果ゆえの暴発リスクや対処されやすさがちょい気になる。それに他のカードでモンスターにある程度対処できると思えば必須ではないかなと。バウンスが「特殊召喚時」だから蘇生でもいけるのは嬉しいけど……ブラック・ローズ・ドラゴンが替えの効きにくいお手軽全体除去だから残したいんだよなあ。ウーン。

・《ダイナレスラー・パンクラトプス》
ダイナレスラー最強のモンスター。後攻用のカードである以外の採用理由はぶっちゃけ特になく、単に《崔嵬の地霊使いアウス》等のサーチ手段を積んでた前の構築の名残。強いて言えばワンフォーワンやオフリスがモンスターをコストに要求するため、適度にモンスターカードが必要ということで残してます。Sドラゴンを出せないと打点が決定的に足りないし、なんだかんだ引けると暴れる。

・《幽鬼うさぎ》
緊急テレポートに対応するサイキック族レベル3のチューナーということで活躍を見込んでピン刺し。緊テレとセットでハリファイバーを使うなら入れない理由のないカードですが、ハリの入る余裕すらないこのデッキで入れるか少し迷ってました。マクロコスモスなんかの致命的なカードに対処できない歯がゆさもあるけども、手札誘発としての仕事も多いので想像以上に腐らない。入れててよかったです。

落とし穴・ホール
使い勝手優先で底なし奈落絶縁墓穴を入れました。
絶縁は新ルールになったのを機に採用。リンク必須環境じゃなくなって撃つチャンスがほんのり増えたかなって印象です。
それ以外では
《電網の落とし穴》
《時空の落とし穴》
《蟲惑の落とし穴》
《狡猾な落とし穴》

あたりが採用候補になりまする。
電網時空はフレシアの効果で使うセット採用が前提かなと思い今回はパス。蟲惑か煉獄は墓穴ホールと合わせればかなりの範囲のモンスター効果に対応できるため一考の価値ありです。
狡猾は……アトラで手札から撃つロマンとフレシア用に入れてたんですが、《無限泡影》と噛み合わない。上記ルートをたどるとブリガンダインが墓地に落ちるのもあって結局抜けました。
採用枠はトータル3~4枚。2枚以下だとさすがに少なすぎて、多すぎても事故のもとになります。

《無限泡影》
手札から使える優秀な通常罠。蟲惑魔はとにかく先攻を取れないと終わりがちなデッキゆえ、Power Cardの採用もやむなしといった風情。


6.採用しなかったカード

《フォーマッド・スキッパー》
ワンフォーワンで呼び出せる。カード名をコピーして「蟲惑魔モンスター」としてセラの素材になれる。召喚権をなるべく蟲惑魔に割きたいので、特殊召喚手段があるだけで優秀です。オマケに、蟲惑魔デッキと好相性の上級サイバース族《パラレルエクシード》をサーチ可能。
このデッキでは展開ルート【2】で「アロメルスで墓地の蟲惑魔を蘇生する」ことが不可欠なため、初動を担えないことから採用見送り。

・《おろかな埋葬》
無限に使い道のある制限カード。このデッキにおいては《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》をとにかく初手に引き込みたい関係で、サイレントブーツかダスティローブを落としてサーチするためだけの採用になります。《幻影霧剣》なんかのサーチの択があればパンクラ抜いてこっちを差したんだけど、セラとの兼ね合いもあるし、いかんせんデッキの枠が…

・《王家の神殿》
罠カードをセットターンに発動できるようになる永続魔法。
効果自体は言うまでもなく強力で、罠ビートを主戦法とする蟲惑魔との相性も悪くない…んだけども、サーチしにくい・アドバンテージに繋がらないので採用見送り。

・通常罠
落とし穴とは別に、通常罠に割ける枠が1~3枚といったところ。

採用候補は
除去《緊急脱出装置》《バージェストマ・ディノミスクス》《拮抗勝負》
無限泡影と競合《巨神封じの矢》《迷い風》
蘇生札《戦線復帰》
防御札《神風のバリア -エア・フォース-》《くず鉄のかかし》
《スターライト・ロード》
その他《砂塵の大嵐》《マインドクラッシュ》《やぶ蛇》

《巨神封じの矢》《迷い風》を入れるかは特に迷ってた。
条件を満たせば墓地からセットされるので単体でツィオルキンのトリガーになる可能性を秘めていて、《狡猾な落とし穴》と共存できる「墓地に罠が落ちてない」状況を作りやすいのがでかいです。互換でないまでも《無限泡影》と役割が被るので選択ですね。
結局ブリガンダインが落ちるんで泡影に軍配が上がる。

・《神の宣告》
《レッド・リブート》があまりにきつすぎて入れようか絶賛悩んでます。


7.反省会

このデッキ最大の難点としては上にも書いた通り、セラの誘発効果に対するヴェーラー・うらら等への脆弱性です。ただでさえ枠がなく、事故のリスクをそこそこ抱えたコンボデッキで、初動にも三枚必要とあって墓穴の指名者を積む余裕はないと判断しました。なので食らうと基本的に動けません。

どうしたもんか。

食らっても動ける例外は《ワン・フォー・ワン》を併せて握っていた場合ぐらいで、(墓地に星4植物が落ちてれば)ブリガンダイン+スポーアでメイデンを出し…という手順でセラ+ツィオルキンまでは繋がります。ただし、間にアロメルスを挟めないので落とし穴の確定セットができません。
やりたい事を優先した結果、エクストラの枠もカッツカツになってしまい、オーソドックスな蟲惑魔の強みであるランク4での対応力も皆無になったのもネックです。今後このへんをどうにかブラッシュアップしたいですね。

余談ですが、デッキの変遷。

当初はツィオルキンを出すために、簡易融合で出せるレベル5チューナー《テセウスの魔棲物》を使おうとしていました。
しかし、対となる非チューナーにメインデッキのレベル5植物を用意せざるを得ず、そいつをローンファイアで出す関係上手札に来ても終わりになり、考えなおしました。
メインデッキのパーツを減らそうとあがいた挙句、クロシープ、ガーデンローズメイデンが入って今度はエクストラを圧迫して…とかなり試行錯誤したものの、ひとまず今の形に落ち着いてます。
テセウスを不採用にした結果、出す融合モンスターがレベル4になったので、簡易融合を素引きしてもランク4を立てる使い道も出来ました。どのみちハリファ入れないからテセウスの旨味ほとんどなかったし。
また、スポーアの自己再生はデュエル中一度ながら、墓地のレベル3植物を除外して蘇生すればレベル4として運用できることを覚えておきたい。絶望的な戦況でもとりあえずフレシアが立つかもしれない……という一縷の望みを託せる。スポーアもキーカードですね。

レベル5モンスターという点と、罠戦術を仕掛ける蟲惑魔との相性からアーティファクトも混ぜるか悩んでいました。デッキ枚数がかさむのと、先攻をこれ以上強くしてもしょうがないかなあ、ということで採用見送り。

…………………………《アーティファクト・ダグザ》がめちゃめちゃゆるい条件のバック伏せ効果を持ってて、
「相手ターンに罠をセットしてアルティマヤ・ツィオルキンの効果を使う」セラの立場を脅かしかねなかったのもあります。枠もねーし!

みんなも蟲惑魔で、レッツ・罠地獄!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?