見出し画像

留学中に鬱になった話


こんにちは。

今日は私が留学中に鬱になった話をしたいと思います。

私は、一年間大学留学をしていました。

8月の中旬ごろに、突然無気力状態に陥りました。

大学に入ってからというもの、学校の課題や予習復習に追われて、ほぼ毎日図書館にいました。

ある日、課題の提出日が間近であるというのに、パソコンを開いても全く何も考えられず、何もできないという状況に陥りました。

たぶんですが、ほとんど何もせずに6時間ほど図書館の椅子にすわっていたと思います。

やらなければならないのに、やりたいのに、何もできないという状況に勝手に涙が出てきました。

人間、うまくいかない理由がわからないととても苦しいです。

自分を客観的にみて、鬱なのではないかと思い、必死にインターネットで検索して、自分の状態が鬱であることを知りました。

また、図書館であった友人も全く同じ状況になっており、その友人の話を聞いていたところ、自分はこんな状況なんだと第三者的な目線から自分を客観視することができました。

それからは、とにかく留学経験のある友人に片っ端から電話をして、話を聞いてもらうことにしました。

電話をしてるうち、友人から決定的な解決策を提示されたわけではないのですか、だんだんを気持ちが軽くなっていることに気がつきました。

後から知ったことですが、人間は自分の悩みを人に打ち明けることで、自分の悩みを整理できるようなのですが、私は、友人に今の状況を聞いてもらうことによって自分の状況を整理できていたのだと思います。

同時に、答えがない無気力状態が何から生じているものなのかを必死で検索することを続けました。

結果から言えば、全ては私の完璧主義が元凶となっていました。

完璧主義であることによって、失敗を恐れ、全てを先延ばしし、出来なかったことによってまた自分を否定する負のループに陥っていたと言うことです。

加えて、instagramやtwitterなどで同じように留学をしている人と自分を比べ、なんで自分はこう出来ないんだろう、自分はダメな人間だと無意識のうちに自己否定を繰り返していたのです。

SNSでその人の生活の全てを判断することはできません。なのに、私はある意味で仮想の完璧な友人と自分を繰り返し比べていたのです。

SNSから影響を受けるのがどんなに無駄なことか、よく分かった出来事が、同じく留学していた友人に電話で話を聞いてもらった時のことです。

その友人は私より一年前にアメリカに留学しており、留学時にメッセージアプリを消去し日本との連絡手段を断って英語環境に自分を追い込むという徹底ぶりでした。

また、大学での授業や現地企業でのインターンなどの様子をインスタグラムを通じて見ていたため、私は留学をする大学生としてお手本のような完璧な人だなと感じていました。

私が彼女に恥を捨てて連絡したのは、完璧な彼女であれば何か打開策を提示してくれるかもしれないと思ったからなのですが、彼女の返答は私の予想外のものでした。

私の話を聞いた後、彼女が私に言ったことは「ごめんね」でした。

というのも、彼女は自分の見栄っ張りな性格からインスタグラムには日常のキラキラした部分のみを切り取って載せており、本当は学校を休んで家で寝ていた日も、課題期限内に出せずに先生にお願いして期限を延ばしてもらったことさえあったというのです。

続けて彼女は、「留学において自分の見方は自分しかいない、自分くらいは自分のことを存分に褒めて甘やかしてあげて」と言ってくれました。

SNSに映っていること、このことがすべてではないことなど自分ではわかっているつもりでいたのに、無意識的に留学をミスなく完璧にこなした架空の他人と比べ、自分を責め続けていたのでした。今思えば本当に無駄なことでした。

人の成長度合いは違いますし、頑張りの基準も人それぞれ、そもそも皆が同じ環境下で育ったわけでもないのに、自分の状況と他人を比べることがどれだけ無駄か、本当に無意味なことなのかを気づかせてくれた出来事でした。

特に私は親と大論争してまで留学に来たわけですから、留学で何か結果を残さなければと躍起になってしまったわけですが、留学に行かなければ、そのまま日本いにて就職をしていたならば、このことに気づかず、大人になっていたかもしれません。

またこの留学という機会を通じて、日本の友達や家族、現地の友達、どんな時も人に助けられてやってこれたので、周りにいてくれる人の尊さやかけがえのなさを再確認することが出来ました。

本当につらかったけど、留学にきて本当に良かったと心の底から思っています。

私がうつ状態になった時、留学中に日本に帰りたかったとブログに残している人はいても、ホームシックではなく自分の成長してなさに嫌気がさしたり、何もできていないことで自分を責めてしまっているという人の記事は探すことが出来なかったので、もし今後そのようなことで悩む人がいるならば、少しでも役に立てればと思って記事を書きます。

大丈夫です、わかりにくいかもしれないけど頑張っていたら少しずつ必ず成長しているから!

留学に来た初日と比べて、いまできるようになったこと、小さなことでもいいから探してみてください。

そして、自分頑張った、えらいって褒めてあげてください。辛いときは、肩の力を抜いて存分にリラックスしてください。

そしてまた明日から、頑張りすぎずに頑張りましょう。

絶対にあなたの留学は無駄なものなんかにはなりません。

どんなに辛くてもかけがえのない学びや経験を与えてくれると思います。

皆さんの留学がよいものとなりますように。

ほのぼのちゃんより







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?