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緊縛パートナーとの思い出。③
内容を考えるとき一番楽しかったSHOW
彼は死んだ恋人が忘れられなくて
その人に似た人形、私を作った。
凄く苦しそうで、でも時々恋人を思い出して笑いながら私を作る。
一生懸命愛おしそうに私を作ってくれる彼を、いつの間にか私は好きになっていた。
亡くなった恋人は、鮮やかな花が好きで、彼は亡くなった恋人の仏壇にいつも綺麗な花を飾っている。
恋人とはよく緊縛SHOWをしていたみたいで、SHOWの写真が部屋に飾られている。
私を通して恋人を見ているのは知ってる。
でも、私が綺麗で可愛いくて愛おしいって
思っているのも本当でしょ?
やっと完成したね。
貴方と気持ちを通じ合えるのがとても嬉しい。
動けるのが嬉しい。
目を見て通じ合えるのが嬉しい。
恋人よりも
私をみて。
もっと愛して。
AくんとSHOWをするって決まってから
ずっとAくんに私に緊縛中に花を挿してほしい、って言ってた。
ほんとは最初のSHOWでしたかったけど、Aくんに
「初めてのSHOWでは荷が重すぎる。普通のやつがいい。」って却下された。ふてくされてたけど、二回目のSHOWで実現できてよかった。
実現できなかったら恨んでた。
二回目のSHOWはストーリー性があるやつにした。
上の文章の人形とその製作者が、人形の完成を祝って緊縛プレイをするシーンをSHOWで表現した。
SHOWの制作はただただ楽しかった。
人形を一生懸命作ったあとみたいな服を作ろうってAくんと話して
白いTシャツに絵の具をひたすら塗っていった。
私は思い切りばーって塗っていって
Aくんは綺麗にアートみたいに塗ってて
「これ塗るとき性格でるなあ。」って話して笑ってた。
SHOWで使う花も一緒に買いにいった。私の衣装とかSHOWの雰囲気に合う花を選んだ。
あと、出来上がった人形(私)に最初被せておく布を何にするかも考えた。緊縛の先生もそれに意見してくれて楽しかった。
最初のSHOWを経験して
Aくんは少しSHOWに慣れたみたいで、SHOWの前はリラックスしてた。
私は、SHOWをするお店に漫画が置いてあったからSHOWの5分前にAくんが呼びに来てくれるまで漫画読んでた。
呼びに来たAくんは、
「なにしてんの。探したよ。」って呆れてた。
ゆったりした空気感でSHOWが進んでいった。
落ち着くBarでお酒飲んで気持ちいいときみたいな感じ。
Aくんも楽しそうに縛ってて、そんなAくんを縛られながらずっと見てた。
Aくんの緊縛の先生も見に来てくれてて
SHOWの最後のほうに呼んで私に花刺してもらった。暖かい気持ちになった。
心地いいSHOWやった。
終わったあと、見に来てくれた人が感想をゆってくれた。
「Aくんが着てた服の柄血しぶきに見えて、Aくんもなんかちょっと笑ってるし、恋人を殺したあとのサイコパスのSHOWかなって思ったよ!✨」って何人かにいわれて
自分の伝えたいこと伝えるのって難しいなあ〜って思った。赤い照明で血しぶきに見えたみたい。笑
でも、見え方によってSHOWの捉え方変わるの面白いなって思った。
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