コーチングにおける"自己決定を促す環境づくり"を考える vol.2
『自分がやることは自分で決める』
→高いパフォーマンス
関係性が良ければ、ごほうびは関係ない
目的をすり替える→行動を現象させる
アンダーマイニング効果とは
アンダーマイニング効果とは、好奇心や喜びなど内発的動機付けを元に行なったことが、評価されて昇給したりご褒美をもらえたりするなど外発的動機付けされることで、いつの間にかやる気がなくなるなどの内発的な行動に対するモチベーションが下がってしまうことです。
本来であれば、自分の好奇心や喜びを満たすための行為だったのに、一度お小遣いやご褒美をあげると、気づけばお金やご褒美のためにやるという目的に変わってしまいます。
そのご褒美がもらえなくなってしまうと「やっても意味がない」と思ってしまい、断端とやる気が下がってしまうという自覚がなくてもそういった状況に陥ってしまいます。
アンダーマイニング効果が起こる原因
アンダーマイニング効果が起こる要因としては、
自分がやりたいことだからやっている
できないことをできるようになりたい
やってみたらどう変わるかが楽しみ
とやりがいを求めていたにも関わらず、他者によってその目的を報酬に置き換えられてしまうため、「自己決定感」や「有能感」が低下してしまうことと「他者から評価されるもの」という認識に変わってしまうことによって、このアンダーマイニング効果が起こってしまうことが考えられます。
認知的評価理論
まとめれば認知的評価が感情の生起に先行するという考えです。
認知的評価理論(デシ)
デシは3つの悦びを感じた時に、内発的に動機づけられると主張しました。
1.自律性
自律性とは「自分で選択する悦び」を指します。
誰でもヒトから押し付けられた仕事より、
自ら進んで取り組む仕事にモチベーションを感じますよね?
2.有能性
そして「自分が有能であると感じる悦び」。
仕事の成果が上がって、自分の能力や成長を実感できると、
さらにやる気がわいてくる、そんな経験は誰にもあることでしょう。
それがヒトから評価されれば、「尊厳欲求」にも通じるかと思います。
※尊厳欲求は「欲求5段階説」参照のこと
3.関係性
最後に「仲間と一緒に取り組んでいると感じる悦び」。
これは「社会的欲求」に近いかもしれません。
やはり一人ではなく仲間と取り組んでいることの意義は大きいところです。
※社会的欲求は「欲求5段階説」を参照のこと
これらの要因により内発的動機づけを強化できれば、
フロー状態を生み出すことができそうです。
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