「誕生日いつ?」「3/11です」
誕生日を聞かれ、3/11だと言うと、大抵の場合何とも言えない顔をされる。
そこには同情が含まれている。
あの大きな震災が起こった日だから、そんな日と同じなんてかわいそう、だってお祝いなんて不謹慎だもんね、というあわれみを感じてしまう。
誰に対しての「祝いにくさ」なのか
当事者の方のいない場においては、おそらく「世間の目」に対してではないか。(これはラブライブ!の小泉花陽ちゃんの誕生日を祝うかどうか迷った時の私の感情に基づくただの予想ですが)
もちろん、大きな災害で愛する人を亡くした方の前で、他の人に「オメデトーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」と言うのは不謹慎極まりない。
ただ、当事者の方がいない場においてまで、誰に対してなのか見えづらい「配慮」をされると、少し心苦しくなる人がいるということは知ってもらえると嬉しい。
誕生日とは
最近になり、やっと誕生日を「なんか知らんけどいろんな人に祝ってもらえてハッピーな日」ではなく「この世に生きながらえていることを再確認する日」だと思えるようになってきた。
後者の認識でいられる限り、3/11に産んでもらったことに対して胸を張ってもいいのではないか、と思うようにしている。
あの日のような震災で突然死ぬかもしれないし、呑気に誕生日を迎えられるのは幸せなんだなあと思える。
「じゃあなんて言えばいいのよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
冒頭の話に戻ります。相手に誕生日を聞き、それが3/11だとわかった時。
あくまでも私の場合ですが、「へー、磯野カツオくんと一緒だね」と言ってほしいです。それでいいです。
あと、これは私に限った話ではないのですが。当日に「おめでとう」が言いづらかったら、こっそりでいいので、その子の好きなところや、普段言えない感謝を伝えてあげてください。
悲しい日だと思うよりも、また同じ悲しみを生まないようにする日だと思ってくれる人が増えると嬉しいです。
そして同じ誕生日の篠田麻里子さんが素敵な考えをお持ちなので、よければこちらも(むしろこちらを)ご覧ください。
もちろんですが
「震災とかどうでもいいから俺の誕生日を祝ってくれよ」というスタンスではないです!!!
どちらかをないがしろにするのではなく、誕生日は誕生日で感謝したいし、震災は震災で忘れないようにしたいのです。
ということで、これを読んでくれた方は今すぐ自宅の非常用持ち出しバッグの中身を確認してください。よろしくお願いします。
読んでくださってありがとうございました。
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