繋ぎ方で見るボイチェン環境
ボイチェンの種類の話はあれど、ボイチェンの前後をどう繋ぐか?
という話はあまり見かけないように思ったので、Lv1~5の段階で図にして載せてみます。
Lv1
最も良く見る構成だと思います。
ボイチェンかけた音声をどうやって通話アプリなどに入れるのか?というのを調べると、良く出てくるタイプだと思います。
メリット:お手軽
デメリット:遅延
補足1
仮想デバイスに限らず、録音デバイスの音を聴くには、サウンドから対象のデバイスのプロパティで「このデバイスを聴く」にチェックを入れることで聴くことが出来ます。自分のボイチェン声を聴くと喋りにくい、というのは良く聴く話ですが、個人的には聴くことをオススメします。(特に意識しなくても、ある程度は声の出し方を自然に調整できる気がするので)
Lv2
これはLv1の仮想デバイスを無くす方法です。
デスクトップPCのオーディオ入出力には、丸型の赤緑青に縁取りされた穴があると思います。これがそれぞれ、マイクイン、ラインアウト、ラインインです。
ラインアウトとラインインは両側がオスのケーブルで繋ぎます。ラインアウト潰してどうやって聴くの?って話になりますが、USBとかBluetoothのスピーカーやヘッドフォンで聴くことになります。案外ココは普段使いでお持ちの方が多いのではないかと思ってLv2にしました。
メリット:比較的お手軽、仮想デバイスが不要
デメリット:ラインイン、両側オスのケーブル、別系統の出力が必要
Lv2+
Lv2を無線化するとこんな感じになると思います。特に拘りがなければ、一番オススメだと思います。Bluetoothオーディオの部分を無線ヘッドセットにして、ラインアウト→ラインインの繋ぎ方を使います。ラインアウト→ラインイン間でノイズが乗る可能性もあるので、ここは仮想デバイスでも良いと思います。
メリット:無線
デメリット:遅延
Lv3
ボイチェン声を低遅延で聴くために挙げられる構成だと思います。ボイチェン声を聴いても喋りにくい、ということがなくなり、ボイチェンで歌うためにこの構成を必要とするケースもあると思います。
仮想デバイスから目的アプリに矢印を引いていますが、Voicemeeter Bananaを使うか、SYNCROOM(旧NETDUETTO)のVSTプラグインでDAWから出力などの方法があります。
メリット:低遅延
デメリット:オーディオI/Fが必要、目的アプリへの出力が面倒
Lv4
Lv3とLv2の合わせ技です。Lv3でデメリットに挙げた目的アプリへの出力が面倒である点の対策(仮想デバイスなどを使わないで済む)として挙げました。が、すみません、コレは動確をしていない方法です。たぶん動くと思います。
メリット:低遅延、仮想デバイスが不要
デメリット:オーディオI/Fが必要
Lv5
Lv4のラインインをもう一台のオーディオI/Fにする。という構成です。せっかくオーディオI/F使ってるのに、PC内臓などのラインインに入れるのは、もったいない気がする。という理由と、後述の利用方法のために構築しました。(正直に言うとLv4はLv5の副産物で、元々Lv5を構築しようとしていました。)
メリット:低遅延、仮想デバイスが不要、ボイチェン入力も低遅延
デメリット:オーディオI/Fが2台必要
補足2
Lv5の注意ですが、オーディオI/FはYamaha Steinberg USB Driverのものを2台にすると、別のデバイスとして指定できないので、注意が必要です。
Lv5+
とある方の方法をアレンジした構成です。SYNCROOMを使ったボイチェンカラオケ合唱というのをしたことがあって、この過程でバーチャルキャスト内の動画プレイヤーを使うと曲がズレる。という問題がありました。SYNCROOM自体のプレーヤーを使うことで回避可能ではありますが、バーチャルキャスト内の動画プレイヤーを使う方が便利なので、この構成で解決することを目指しました。
また、私は普段使いのスピーカー出力と、ボイチェンの返しを聴くための再生デバイスが別々なので、切り替えが面倒だったのですが、この構成にすることでその点も解決できます。スピーカーがアンプ無しの場合は別途アンプが必要です。(鳴らないことはないですが、音量が足らず音も悪いです。)
感想
オーディオ系なんもわからん。ASIOなんも分からん。マイクインとラインインって何が違うの?アンプ付いてないスピーカーってなんて呼ぶの?ミニジャックじゃない大きいあのプラグは何て呼ぶの?などなど、疑問だらけの中で調べながら探しながら、恐る恐る購入して環境を構築しました。
1万を下ると流石に目立った欠点があるのではないだろうか?という雰囲気があるため、出費もかさみました。オーディオI/Fは大きくはないけど小さくはない、というサイズ感でケーブルも太いし、正直邪魔です。低遅延ボイチェンに手を出すと、声質とはまた別方向で沼るハメになるのでコレはコレで危ない道だと思いました。
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最終兵器Babyface Proです。10万します。コレの機能を初見で把握するのは難しいと思うのですが、ここまで紹介したあらゆる不満をだいたい解消してくれるスグレモノです。どのように優れているのかを実際にお使いの方から、お聞きする機会があったので、興味がある方は以下をご覧頂ければと思います。
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