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統合失調症を発症して「あきらめようと思った5つのこと」ー②仕事編ー

こんにちはー!統合失調症持っていますが、色々前向きななっちゃんです!


今回は前回に引き続き、私が統合失調症を発症した時に「あきらめようと思った5つのこと」の2つ目の「仕事をすること」についてお話ししたいと思います。

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統合失調症発症して仕事を辞めた!

まず、私が病気になる前にしていた仕事のことを言いますと、それは主に自分に合っていると思っていた接客業(例えば、介護士や飲食店の注文を聞いたりするホール係)など、人に気を使ったりサービスをする仕事でした。

でも私は飲食店で仕事をしている27歳の時に前回お話した幻聴が聞こえるようになってしまい、半年の精神科病院での入院を余儀なくされました。


仕事も辞めざるを得ませんでした。私は奈落の底に突き落とされたような気持ちになり、「人生終わった。」と入院中のベットで泣きました。自殺を企てたりもしていました。


でもそんな時、私を可愛がってくれていた同室のおばちゃんが、「なっちゃんは、まだ若いよ!人生まだまだこれからやん!」と励ましてくれたことが今も記憶に残っていて、それがその時の私の救いだったなと思っています。


今から思うと、この27歳のこの時が、私の人生の再スタートラインの歳だったかなと強く思います。

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グループホームでの生活

半年の入院後やっとの思いで、シャバ(笑)に出た私でしたが、その時はまだフニャフニャな状態で、しかも幻聴が一日中聞こえていました。


なので、すぐに仕事をすることも出来ず、まずはリハビリをしながら体調を元に戻すことを目標にしました。ここで大事だったのが、退院後の住居をどうするかということでした。


私は、関係がうまく行っていなかった実家に帰るという選択肢は最初から除外していたので、なんとか病院の近くの市内で生活することと、寂しく無さそうなグループホームで生活することを希望していました。

するとなんとその時の私の担当だったPSWの方が、私の希望に合ったグループホームを見つけてくれたのです!この時の感謝の気持ちは今も忘れていません。

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デイケアでのリハビリ

そんなこんなで、私は市内のグループホームに入所が決まり、日中は病院のデイケアに通いながらリハビリをすることになりました。

デイケアでは色々なプログラム(ソフトバレーボールやパソコン教室など)に参加しつつ、もう一度仕事をするための訓練を受けました。

それは、病院に出来た喫茶店で、簡単な調理をしたり、料理を運ぶことなどでした。その訓練を受けるにつれて、私は体調を整えながら、毎日同じ時間に同じところに通うという習慣が身に付いていきました。


幻聴はどうしても全部は無くならなかったけど、認知行動療法のお陰もあってなんとかこの時には、日中を楽しみながらデイケアで過ごすことが出来るようにまで回復していました。


このことが自信になり、デイケアに入って2年経った時、実際に仕事を探すことにしました。この時、自分の人生で初めて、自分が好きになって来ていたパソコンを活かした作業中心の事務の仕事をやってみることにしました。

パソコンはデイケアのプログラムでも少し勉強していて、興味を持ったので、デイケアのプログラムの合間を縫って勉強して日商PC検定3級文書作成の資格を取っていました。

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そして、就職へ


ハローワークで紹介して頂いた大学の事務アルバイト(障がい者枠)に就職が決まった当初は、人間関係や自分の病気への不安もあり、長く続けられるか心配でした。

でも、障がい者枠での就職で周囲の方に自分の障がいをオープンにしたことでサポートしてもらいやすかったり、何か困ったことがあればすぐに上司に相談するなど工夫をしたお陰もあり、その仕事は約8年間続けることが出来ました。

一昨年9月末に会社都合で大学を退職した後は、転職活動に七転び八起きの精神で挑み、その結果障がい者枠で損害保険会社に就職する事が出来ました。


この会社には去年の1月に入社して、まだ分からないことが沢山ありますが、職場の皆さんにフォローして頂きながら自分の出来ること、例えば電話対応や簡単な書類の処理、データ入力等の仕事をしています。

また、自分の不得手なこと、例えば急かされる仕事をすることや、いっぺんに色々なことを任されること等も苦手と上司にお伝えすることで、仕事内容を調整してもらい、少しずつ自分だけの仕事を増やしていって貰っています。


なんと!発病時にはもう出来ないと諦めていた就職も、障がい者枠で周囲のサポートを受けながら、工夫しながらなら出来るようになれたのです。

今も仕事中に幻聴の症状が出ることもありますが、そこは我慢で歯を食いしばって仕事をしています。ヤレバデキル_(_^_)_

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それでは、また☆

次回は、統合失調症を発症してあきらめようと思った「友達をつくること」についてお話ししますね!




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