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【感想】ヒプステシネマDHBB

『ヒプノシスマイク –Division Rap Battle-』Rule the Stage 《どついたれ本舗 VS Buster Bros!!!》- Cinema Edit –

2023年1月20日(金)全国公開
2023年1月27日(金)3面ライブスクリーン上映開始

丸の内ピカデリーの3面スクリーンで観てきました。簡易ですが感想を残しておきます。

総論: 今すぐ映画館へヒプステシネマを観に行け。


公式サイト


ヒプステシネマ サカブクロとは

2022年に上演された、『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《どついたれ本舗 VS BusterBros!!!》の舞台映像を映画館用に特別編集した映像です。

オオサカディビジョンどついたれ本舗 VS イケブクロディビジョンBusterBros!!! から、本記事ではサカブクロと略称しています。

全景8割以上

これまでのヒプステ円盤や配信をご覧になった方はわかると思いますが、映像の多くはバストアップかそれに準ずる抜きが多く、いわゆる全景、ステージ全体の映像が少ない傾向にあります。ヒプステはダンスも魅力のひとつですが、全身のダンス映像はあまりなかったり、あったとしても個人しか映っておらず数秒で画面が切り替わってしまい観たいキャストさんの観たいダンスを観ることが出来ずに涙を飲むことが多くあります。

シネマ版は8割が全景、もしくは最前列カメラで全身を見ることが出来ます。それも個人ではなくステージにいるキャスト全員を映します。カメラの切り替わりが頻繁にないということです。つまり、観たいキャストさん全身のダンスをずっと見続けることが出来ます。

これは円盤、配信では叶うことのなかった悲願でもあります。円盤に全景を入れてくれと願った人はぜひシネマ版を観に行きましょう。映画館で推しの定点ができます。

本編ノーカットである

Toyotakaさんのボイスパフォーマンスを含む本公演ノーカットです。DDBのダンスパートももちろんノーカットです。ノーカットどころかめちゃくちゃ格好良く仕上がっています。DDB推しの人も存分に楽しめます。

音響が立体的

丸の内ピカデリーが以下のように説明しています。

1面300インチの可動式スクリーンを3面配置することで多彩な表現を可能とし、上映の最初から最後 まで常時映し出される迫力の映像、カスタマイズされたデジタル音響システムであたかもライブ会場にいるかのような臨場感を体感できるシアターです。
https://www.smt-cinema.com/sp/site/marunouchi/facility.html

スクリーンに映し出されるキャストさんの位置から声がします。スクリーンごとではなくて、その位置からです。ダミーヘッドマイクと言えばわかりやすいでしょうか。あれは自分の周囲360度ですが、3面ライブスクリーンではスクリーン側に持っているスピーカーの方向から音が出力され、まさにステージでキャストさんが発声する音をそのまま耳に入れているような感覚です。臨場感がとても高いので没入感も半端ないです。 

キャストさんの発声だけでなく、SE、曲のボリュームも素晴らしく、客席の拍手音や笑い声もあるので、劇場にいる感覚をそのまま味わえます。


1階最前席はまるで品川ステラ最前列

スクリーンは上方にあるので、1階席最前列は見上げる形になります。ただ実際に座ってみると、角度は上を見上げやすく映画館にしては背もたれが倒れていて、苦痛に思うことはありませんでした。品川ステラ最前列の方がステージとの距離が近く首を動かすぶん、首が痛かったように思います。

リクライニングシートの後ろのため、足場が他の列よりも広く快適です。伸ばせます。品川ステラ最前列と書きましたが、どちらが楽かと言えば、断然こちらです。

最前列カメラの映像はまるで本当に劇場の最前列席に座っているかのような感覚を味わうことが出来ます。見上げる感覚、見下ろされる感覚。前に誰もいないので視界が完全に最前列です。


ヒプステ初見、ヒプステ民、全方位向け

劇場で生で観た方、もしくは配信で観た方。「ノーカットとはいえ内容が同じなら観なくてもいいや」とするのは早計です。シネマ版はどちらとも全く異なります。そしてシネマ版でしか味わえない魅力が多分にあります。

上述の通り、配信または円盤では叶うことのない推しのダンスを全身で見続けることが出来ます。そして劇場でも難しい表情や仕草、所作、振る舞いを最高の角度で最後のタイミングで見ることが出来ます。

センター席からしか見えない角度、上手から然り下手から然り、その角度でしか見えない角度があります。キャストさんがいまどんな表情をしているか、アップを映しながら、同時に全景のステージも見ることが出来ます。これは3面スクリーンだからこそ成せるものであり、一度の観劇では絶対に見ることのできない映像です。

演出家が見せたいものを見せたいタイミング・角度で見せたいだけ見せてくる。まさか映画館にいながら目が足りないことになるとは思いもしませんでした。それくらい、劇場では絶対に観ることのできない映像の詰め合わせ、配信・円盤では観ることのできない全身のダンスシーン、ほか映画館という大型スクリーンだからこそ成せる魅せ方を体感できるのはシネマ版ならではと言えます。

また映画館ですので、映画を楽しむ感覚で望めます。これまでヒプステを観たことがない方、劇場に行くのは難しかったり機会がなかった方、ヒプステってどうなの?という方にも向いています。

ヒプステのルールやお作法知らないんだけどという方、シネマ版は映画なので映画館のルールに従うだけです。

ハンドサインとか色とかあるんでしょという方、全部本編の中で教えてくれます。シネマ版はカラーも気にする必要ありません。

ヒプステどころかヒプマイについても何も知らないんだけどという方、ヒプステで必要な知識は全部本編で教えてくれます。準備や予習は不要です。

ぜひたくさんの方に見てほしい。上映する映画館に足を運べる方ばかりではないことは承知しておりますが、ぜひ機会を作って観てほしい。劇場と円盤では観れないものがシネマ版では体験できます。ぜひ体感してください。いつまで上映するかわかりません。ぜひお早めにヒプステサカブクロシネマ版を体感してください。

ヒプステシネマ版、本当に良かったです。素晴らしい映像をありがとうございました!

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