朗読劇「頬をつねる指先に似た、」
2023.06.07~11
りべりおんずしょーたいむ#4
中野ポケットスクエア 劇場HOPEにて、終演いたしました。
いつもの如く区切りということで。
お話について
本の中と現実の人物たちが交差する物語。
テーマは最後に出てきた「愛」。(ネタバレになるので配信が終わったら打ち込もうかなと思ったら配信終了しました…)
個人的には「痛み」「距離感」がテーマだったり。
あとは、人間って我儘で欲深いんだなと再認識するお話。だからこそ出来ることもあるし、人を救うこともある、なんて。
上映時間は90分ほどだったのですが、90分でおさめるのは中々なお話だったのではないでしょうか。
役について
キョウコという孤児院の先生。
厳しくもあり優しさもある、不器用な人という役作りをしました。今までにやったことのない役で、自分の中でも新鮮な気持ちでお芝居をしました。
いつもは「役作りとはなんぞや」という私で、全て感覚で作ってしまうのですが、今回はなんだか言語化でき、より説得力が出た気がします。当社比。
あとは個人的に、劇中で1番前に進めずにいる人かなぁなんて思ってました。
みんな何かしら前に進めてる人、進もうとした人がいる中で、キョウコだけは敢えてそこにいる。
今思えば、そういうところも母親らしさでもあるのかな。
ちなみに、初稿に泣くシーンがなく、「お、これは3回目にして泣かない役か!」と思ったら第二稿で"泣く"と書いてあり…
結局泣かない方向になりました。(1回稽古で号泣したけど…)
今回はSixTONESの「ふたり」をよく聴いてました。小屋入りしてから特に聴いてたなぁ。
曲調だったり歌詞だったりが個人的にぴったりで。
一緒に作った人について
今回結構人数いるので迷ったのですが、一言ずつ…
■主宰・演出・脚本…岡部涼音さん
今回新たな一面が見れてちょっと嬉しかった。
■サウンドデザイン…小森広翔さん
意味わからんゲームに付き合って頂きありがとうございました…
■照明…池田宏治さん
次は絶対路線当てます。
■映像・舞台監督…岩松剛さん
今度出来ないことは何か教えてください。
■制作…前田一樹さん
次こそはお会いしたい。
■舞台美術・衣装…葩燈さん
今回私のメンタルを1番支えてくれた人。
■ヘアメイク…小町なこさん
チキって声掛けられなかったけど不器用でもできるヘアアレンジ聞きたかった。
■フライヤーデザイン…佐藤志帆さん
今回もセンスが爆発してました。
■フライヤーデザイン…小林秀行さん
オシャレで、かつスッキリ見やすいフライヤーで大好きでした。
■サポートスタッフ…鳥居千夏さん
めちゃくちゃ頼りがいがあったしめちゃくちゃ頼りました。
■サポートスタッフ…佐藤美菜さん
また日向坂の話しような…
■ペアカ役…舞原ゆめさん
今回もすごく大好きなお声とお芝居で支えられました。
■neko 先生役…松本忍さん
今回1、2で刺激を受けました。強さも弱さも垣間見えて好きでした。
■neko ターシャ役…樋口美帆さん
軽やかなお声で可愛らしいターシャでした。
■neko ライト役…尾髙大紀さん
真面目なライトで、芝居って人が出るなぁと思った1人。そこが良い。
■neko フェイ役…萩原有さん
すごく役と向き合っている印象を受けた方。
■neko セド役…山崎興啓さん
次は泣きの興啓を楽しみにしてます。
■neko フィーリ役…松海ひかりさん
今回は特に、すごく楽しそうにお芝居する人。
■neko ストル役…上原健太さん
周りをパッと明るくさせる方。お芝居の雰囲気、すごく好きでした。
■neko イツカ役…吉田瑞樹さん
別班だったけど結構喋った印象。またおなしゃす。
■neko キョウコ役…小林紗矢香さん
いつもは相棒で、今回は別世界線の同じ役。ブラックこばさやが見れて満足です。
■neko ロク役…加藤由美子さん
芯が強いロクが新鮮で、でもとても素敵でした。
■neko アイ役…前田有華さん
素直に正直に、ストレートにお芝居する方。
■baku 先生役…わたなべゆうたさん
お声がとにかく素敵で、偽りなくまっすぐお芝居する人。
■baku ターシャ役…櫻庭由加里さん
今回の私のオアシス。さばちゃんといる時が1番心地よかった。
■baku ライト役…小野佑太朗さん
今回の1番の推し。太朗ちゃんのお芝居がもう本当に大好き。
■baku フェイ役…柴田眞奈さん
ハスキーボイスがすごく素敵。今回1番の私の雑絡み被害者。
■baku セド役…高倉裕貴さん
個人的に1番変化があった印象。低音でドッシリしたセド、とても良かったです。
■baku フィーリ役…蓮実アレンさん
今回念願の同じ班に。元気なだけじゃない、ちょっと複雑な役が本当に似合う。
■baku ストル役…板橋恭史さん
点呼の時に1番居場所を探されてた人。優しさ溢れるストルでした。
■baku イツカ役…木村亮太さん
今回1番打ち合わせした相手。楽日に叩かれた背中、めちゃくちゃ痛かった…あと、打ち上げでは飲みすぎです。ありがとうね。
■baku ロク役…津田夏那さん
すごく繊細なロクで、もう想像通り。差し入れしてくれたたけのこの思い出は一生忘れない。
■baku アイ役…ミランダ沙織さん
集中稽古の、頬をつねったあの体温、きっと一生忘れないと思う。あと、打ち上げでは泣きすぎです。ありがとうね。
今回の公演を通して
個人的に色々なことを考えた公演だった気がします。
フライヤーや当パンなど、色んなところに書いていただいたのですが、「制作協力」としても関わらせていただいて。
末端の中の末端のお手伝いだったのですが、思っていたより大変で。作品を作るというのは1人の力では難しいんだなと強く感じました。
でも、自分にはこんなこともできるんだと再認識できました。あとはセンスを磨きたい。
色んな人の力が加わり、こだわりが行き交い。
良い作品にしたいという「愛」もまた人それぞれで。
"どこまでを伝えて、どこまでを伝えないか"をとてもよく考えた期間でもありました。
りべりおんずとしてはみんなと比べてちょっと先輩で、でも役者としてはまだまだで。
余計なことを言ってしまう性格と自覚しているのもあり、"こうしたら良いと思うけど、本人のこだわりかもしれない"と思って動けなかったことも多かったかなと。今考えると、圧倒的にコミュニケーション不足もあったかな。
そこら辺も少しキョウコっぽさがあったかもしれません。
最近聞いたラジオで、「役を家に持って帰る、日常でも役でいる役者かどうか」と話題が出ていて、私はそうでも無いかなと思っていましたが、そう考えると今回は持って帰ってたのかな、なんて。
終わった後もいつもとはちょっと違った心境でした。
うーん、言語化って難しい。
あとは、やりたいことが新たに出来たり。
挑戦という意味でも「脚本を書いてみようかな」と。何人かにはもう言ってたりしますが。
書き始めたことはいくつかあって、でも完結させたことがなくて…
いつか、お目見えできるようにちょっとがんばります。
劇場、配信でご覧いただいた皆様、そして応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
またお目にかかれますよう精進いたします。
何か皆様の琴線に触れる作品になれましたら幸いです。
ありがとうございました。
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