いくみへ。

あなたほど「特別」という言葉が似合う女性はいないと思うんです。

あなたが特別なことを、みなが認めていく。背筋がスンと伸びて、長くて綺麗な髪をなびかせるあなたを、誰も恨まないし、妬まない。「いくみはいくみだから」と言って、みなが心地よくあなたに「特別」を渡していき、あなたは「特別」を引き寄せていく。それが、あなたなんです。

だから、このラブレターも紙に書いて贈るのではなく、公開ラブレター。あなたの魅力は、紙に記してあなたと私の関係性だけに納めるにはもったいないんです。もっと盛大に、もっと多くの人に、あなたの魅力は伝わっていくべき、いや、自然と伝わるものなんです。

あなたという女性に、私は初めて出会いました。人生という音楽のなか、自分の心赴くように、気持ちよく踊っている。それが、あなたの魅力です。でも、それができる人はなかなか稀有なんです。人生という音楽は、時には真冬の空気が張り詰めたように、時には夏の日差しのように熱く、音色を変えていく。そのなかで、自分が楽しい踊りを続けることって難しいんですよね。

でも、あなたは踊り続けることができるし、何よりも人生という音楽が変化するのを楽しむことができる。そんな素敵な女性なんです。

あなたの魅力に、私はどれほど助けられたでしょう。

そして、これからもあなたという存在だけで、助けられる人がどれほどいるでしょう。

あなたの新たな門出を祝福して。
あなたがこれからも心赴くままに踊れますように、祈っています。

愛をこめて、ゆのより。