【悪性新生物が死因第一位】の理由

厚生労働省が公表している令和元年度(2019年)の人口動態統計月報の年計によれば国民の年間死亡者数は約130万人であり、そのうち悪性新生物によるものは38万人程度、全体に占める割合は27.3%だそうです。世間である程度周知されている生涯で悪性新生物に2人に1人が罹患し、3人に1人が逝去するというのは概ね正当のようですね。

但し年齢別や性別にはかなり格差があり、悪性新生物で逝去された方は70歳以上が6割超、60歳以上の方を含めると8割となり、現役世代で癌で逝去するのはかなり運が悪いとも言えます。また罹患については性別では50歳以下は乳がんの影響で女性がやや確率が高いものの、生涯では男性が6割、女性は4割程度のようです。

悪性新生物が死因第1位となったのは40年も前の事です。いまだ悪性新生物になる確固とした原因は特定されていませんが、細胞の突然変異が結果である以上、長寿化による影響は十分考えられるでしょう。特に男性で長生きを予定されている方は何らかの対策が必要でしょうか。他の理由で逝去されている方を考えれば、長寿を得た方の悪性新生物の罹患の確率は6割よりもかなり高くなるのが自明ですから。

しかし各個人にとって全体の統計はあまり意味がありません。罹患するかしないか、診断確定時に手術で完全除去が可能か不可能か、重要なのはこれだけです。早期発見、早期治療ができるかどうかが運命を左右するのが現実ですから、この点については次の投稿にて自身の経験を踏まえて考えてみたいと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?