【標準治療と民間療法】の選択

自然界に生息する人類以外の地球上の生物には病院はありません。様々な疾患にかかれば自然治癒か治癒しなければ死です。そして病院がある人類も例外なくいずれ全員が逝去することになります。

体調に異変を感じても、病院に行かなければ病名の診断はされません。そして診断を受けても「治療しない自由」は全ての皆様にあり、更にこの治療をしなければ罰せられるという法律はなく、それぞれの意思で疾患に対する対応を決定されることになります。

現代では多くの疾患が解明され、いまだ治療方法が不確実で死と直結しているのは真に例外的かつ特殊な疾患か進行癌になります。例えば標準治療で使用される抗がん剤は治験で僅か1割の方に効果が認められれば健康保険の適用になるそうですが、他の疾患で9割の方に効果がない薬剤が保険適用になるなど多分あり得ない話だと思います。

結果として標準治療の効果が不確実なことにより、進行癌に対していわゆる民間療法にも救いを求める方が一定数存在することはやむを得ないことですし自由なのも当然です。そして死という生物にとって究極の不幸を突きつけられた時には疾患の治療のみならず精神の安定も必要ですから、民間療法だけでなくいわゆる宗教や占い等もそれなりの役割を担っているのが現実でしょう。癌ではありませんが、現在流行している新型ウィルスも死亡率はそれほどでもないのに国家的な最優先課題として問題視されているのは、事故同然の突然死に近い現実が多数あるからとも考えられます。

更に癌による逝去は癌そのものよるものではなく、癌により身体の機能が損なわれて結果的に生命機能が維持できなくなるものらしいです。癌細胞は増殖の速度がある一定の大きさになると加速度的に早くなり、進行癌による死の淵から逃れるには癌細胞を全滅させるか、進行を停止させるしか方法はありません。

だから自分は熟慮の上で放射線治療と抗がん剤治療を選択しました。いわゆる民間療法も十分なデータがあれば健康保険の適用になり、標準治療となるらしいと聞いたからです。もちろん罹患した方全てにどちらを選ぶかの自由と権利は間違いなくあると思っています。




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