【健康診断の受診】だけでは悪性新生物の発見が困難な理由

普通のサラリーマンであれば、法律の定めにより毎年健康診断を受診します。自分も欠かさず受診して、要精密検査以上であれば二次検診以降も自己負担で実施していました。しかし診断確定時にはstageⅣという残念な現実を知ることになります。

抗がん剤治療を始めると、病勢の状況や副作用を確認することになるのですが、その判断材料は画像と腫瘍マーカーを含む血液検査と自覚症状であり、特に2コース、概ね2ヶ月毎の精密画像が重視されます。画像は簡単なレントゲンとCTやMRIのそれなりの費用が必要な精密画像があって後者の事です。

自分の場合も診断確定の更に2年前に異常を指摘されましたが、血圧が安定しない事による循環器が対象でした。何ら問題はなくその際に「極めて稀な話でまだ若いから大丈夫と思うが、完全を希望されるなら大病院でCTの検査をする方法もあります」と言われました。結局多忙を理由に見送りました。

しかし現実はレントゲン画像では心臓の影になり、胸腺の腫瘍が全く確認できなかっただけでした。この確率は極めて低いが重大な判断ミスが長く厳しい治療を必要とすることになります。

現役世代は約一万円の費用が必要で検査による被爆の問題をどう判断するかがありますが、通常の健康診断では必要ない現代のCTは5mmの病変すら確認できるそうです。この大きさなら切除すれば癌の既往者にはなりますが、生命予後に何ら問題はないのが殆どでしょう。

進行する前の早期発見、早期治療ができるかどうかが運命を左右することもあるようです。

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