ジョヴァンニ・リビシはいい!

昨年の年の瀬に、非のうちどころのない名作映画で見おさめて新年をむかえよう!という気分になりジェームズ・キャメロンの「アバター」を観た。
何回観てもグっときて泣ける。ジェームズ・キャメロンはやはり現代においては突出した天才だと思う。どこが天才か、と言われたらとにかく始まったらあっという間にひきこまれ、あっという間に興奮し、あっという間に感動して映画がおわっているところだと思う。これは完全に魔法的で、ジャームズキャメロンが天才たる所以だと思う。
そして今回ちょっと書きたいのはジョヴァンニ・リビシである!とても好きな俳優だ。
「アバター」では利益主義者の俗物といういわゆる典型的なイヤな奴を演じているのだが、これがまたすばらしい。
何か微妙で、変な、居心地の悪い役をやらせると天下一品である。
とにかく動きがキモい。動いただけで、キモいというはなかなかできることではない。
「ロスト・イン・トランスレーション」でも奥さんのスカーレット・ヨハンソンをほったらかしにして、セレブに入れ込むというこれまた微妙な役で、これまた動きとしゃべり方がキモいカメラマンで心地よい。そしてその気持ち悪さを前面に押し出してすばらしいのがやはりドラマ「フレンズ」におけるフィービィーの弟フランクJr役だろう。これは元から完全に気持ち悪いキャラが脚本として設定してあり、思う存分ジョヴァンニ・リビシのキモい怪演を楽しむことができる。このキモい動きというのはピーター・セラーズを彷彿とさせる。ピーター・セラーズほど完全にイッチャッててアヴァンギャルドという感じではないのだが、気持ち悪い動きを自然にできるという点でピーター・セラーズにかなり近いタイプと言うことはできるだろう。
一転「プライベート・ライアン」では殺伐とした戦場で、優しさを持った柔らかいキャラを好演したりして、どんなキャラでも演じることができる幅広さも見せる。
ジョヴァンニ・リビシはどんな役でもこなすマルチ俳優としても有名なのだ。
というわけで「フレンズ」の弟役でとりあえずその強烈さに興味を持った方は他のジョヴァンニ・リビシ出演作品も是非!
オイラもまだまだ観ていないジョヴァンニ・リビシ出演作品がたくさんあるので、観ていきたい。

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