印象的な発音とは。

デ・ニーロの英語って、should haveの省略のshould’veみたいなのが多くて、わりとボソボソっと早口で言うからまず字幕なしじゃ何言ってるかわからない、ということが多い。そしてどこ訛りかとかはわからないし、役柄によっても違うだろうけど、とにかくリンキング、リダクション、フラッピングがけっこう強い。逆にそれが人気や魅力の秘密だったりもするのかもと思う。スタローンの英語もムチャクチャ聴きとりにくいなぁと思っていたのだが、詳しい人に聞いたところ、もともとの神経障害で発音が不明瞭で、アメリカの人でも聴き取りにくい発音らしいのだが、逆にそれが魅力となっているそうだ。

日本でも、高倉健さんは発音は明瞭じゃないけど、話し方と声が超魅力的だったりする。

リンキング、リダクション、フラッピングの日本語Verで言うと寅さんも多分かなりわかりにくい日本語をしゃべってるんじゃないかと思う。「てぇことはなんだ?てめぇあれか?なんだこの、文句あったら表に出ろい!」とか「んなこと言ったってよぉおめぇ、むこうにゃわかるわきゃねぇよ」みたいな。日本語の教科書の文法で解説するとなるとかなりややこしい説明になりそうな日本語を話している。

やはり教科書的な標準語でハッキリと発音するよりもこういうネイティブな話法の方がドラマとしてはグッとくるんだろうなぁと思う。

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