イルマ・オスノさんのレクチャーに感動。

イルマ・オスノさんと早稲田大学藤田教授によるペルーのアヤクーチョ地方やケチュア語文化圏についてのレクチャー「アンデスをわたる声」を聴きに渋谷青山の國學院大学へ。
会場はラテンアメリカ研究業界?の人で満席。
みんな真剣に聞いていてすごい熱気だった。
オスノさんはアヤクーチョ地方ウアルカス村の出身だが、センデロ・ルミノソ関係の内紛等により、首都リマに移住した後、現在は日本の秩父に在住している音楽家である。
ケチュア語文化圏を広く紹介した研究者ホセ・マリア・アルゲダスの文献を中心にレクチャーは展開。
アヤクーチョ地方の祭儀における歌や踊りの詳細な解説がおこなわれた。
アヤクーチョでは、滝に人魚が住んでいると考えられていてその人魚の声を聞いて曲として紡ぐ、という話しなど胸キュンな話しが多かった。
またアヤクーチョの歌も、だんだんおばあちゃんしか歌えないようになっていて、「みなさん是非ケチュア語の歌を研究してください」と会場の人に話していたのも印象的だった。

レクチャーの最後には弦楽器弾き語りによる歌と踊りがあってこれまた鳥肌が立つほどすばらしかった。
全体的にアヤクーチョ地方やケチュア語文化圏のすばらしさもさることながら、イルマ・オスノさんという芸術家の、音楽性と人間性の高さに感動したレクチャーだった。

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