マグリット展に行ってきました!

昨日はマグリット展を観に国立新美術館へ。
オイラはマグリットが大好きなのである。
さらに加えるとドイツロマン派からマグリット、エドワード・ホッパーのあの「ポヨ~ン」としてるけど、何か精神的な世界を感じさせる風景が好きなのだ。
超有名作「光の帝国」「大家族」「ゴルコンダ」も観れた!わ~い!(^O^)
ところで、マグリットの多くの作品の構図や背景には元ネタ(の一部と思われる?)がある。
それが多分オイラがこれまた大好きなドイツロマン派の画家カスパー・ダーヴィト・フリードリヒだ。
ドイツロマン派の絵自体がまぁそれほど有名ではないんだけど、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの他にもヨハン・クリスチャン・ダール、カール・フリードリヒ・シンケル、カール・グスタフ・カールス等々&カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの弟子たちが「ドイツロマン派っぽい」すばらしい絵をたくさん書いていて確かに一派を成しているのだ。
この風景がマグリットの「あの」山とかの風景の構図の元に多分なっていると思う。
そしてこれは完全にオイラのサスペンス的推理なのだが、マルコ・ポーロが元からヨーロッパに帰ってきたのが14世紀、それまでに中国の水墨画は同時代の元の水墨画はもちろん、五代~南宋、北宋に至る水墨画の名作がずらりずらりとあったはず。それはちょっぴり、またはたくさんヨーロッパにも入ったと思う。
それを18~19世紀頃の北ヨーロッパの画家が見て影響を受けたことは十分にありえると思うのだ。
とするとフリードリヒなどのドイツロマン派の「ポヨ~ン」とした幻想感、また絵から受ける陶酔感みたいなものが水墨画っぽい世界感に似てるとしても不思議ではない。
もともとロマン派というムーヴメント自体が、ヘーゲル史観的に言うと、古典主義、貴族主義から個人主義、市民主義時代への移行という要素が強いという話しになっていて、それももちろんそうなのだが、同時にアジア的世界観が流入し始めたのもロマン派の時代。
それが完全に流入しきってしまう19世紀後半になると西洋的なものの崩壊となるのだが、19世紀中頃はロマン派の絵画における朝靄よろしく、西洋的様式感とアジア的世界観が奇跡的融合をしている不思議な時代とも言えるのだ。
ということでドイツロマン派の話しになってしまったのだが、マグリットは最高だ。
どう最高かというとポップだというところだと思う。
基本シュールレアリズムなんだけど、デ・キリコとかダリみたいにコテコテじゃなくて、シュールレアリズムさ、ポップさ、ドイツロマン派っぽさが絶妙なバランスで混ざってる感じがする。
あのポップな感じは、昔とは思えない、現代でも全然オッケーなさわやかさがある。
ということでマグリット展、6月29日までやってるそうなので、是非是非~。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?