ジョン・フォード騎兵隊3部作を観た
「シェーン」「赤い河」「駅馬車」に続いて西部劇映画の騎兵隊三部作と言われる「アパッチ砦」「黄色いリボン」「リオ・グランデの砦」を観た。
このあたりの西部劇は、いわゆる拳銃の早撃ちで男同士が戦うものとは違い、西部を舞台にした歴史モノと解釈した方がしっくりくる。
キャトルドライブや先住民と騎兵隊の戦いが素晴らしい西部の景色とともに叙事詩的に語られるという感じだ。
「アパッチ砦」は映画としてはまったく面白くなかった。一番偉い指揮官がひたすら無謀な突撃をしまくって部隊を壊滅させてしまうという映画である。西部の風景は素晴らしい。
「黄色いリボン」は退役までの6日間を過ごすという映画で、活劇としての西部劇の必然性はまったくない人間関係中心の話しで、都会のメロドラマでも構成できそうなストーリーだ。
セリフやストーリーもなんでそうなるのというところがけっこうあったりしてユルい・
この映画はこの三部作唯一のカラー映画で、西部の素晴らしい景色がカラーで観れる。
「リオ・グランデの砦」は「アパッチ砦」よりはかなりマシで、インディアンとそれなりの攻防もあり、若干面白かった。そして音楽がヴィクター・ヤングなので、この頃の映画特有の鳴りっぱなしのうるさめの音楽も全く気にならず心地よかった。
3作とも日本で言えばいわゆる江戸時代の侍ものみたいな感じなので、ネイティブ欧米人じゃないとわからない、郷愁を感じられないフィーリングや、微妙な軍隊ギャグみたいなものがありそこがわからないから余計面白くなかったのかもしれない。
だが、今ちょうどアメリカ史の本のアメリカ建国から南北戦争、西部開拓ぐらいのところを読んでいるので、参考資料的にとてもよかった。
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