ボン・ジョヴィ結婚式で歌う。

しばらく前若干話題になっていた、ボン・ジョヴィが出席した結婚式で「Livin' on a Prayer」を歌っている動画はなんだか色々感慨深くていい動画だった。「ラヴ・アクチュアリー」に出てきそうなボン・ジョヴィのスーツ姿がまずかっちょいい。そして「よししゃ〜ねぇ歌ってやるか」とにこやかに歌い始めると「まさにこれぞボン・ジョヴィや!」というスーパースターの歌声が!メインで歌っているLourdes Valentinは著名な歌手の方なので、みなさん一流の方だとは思うのだが、ドラム、ベース、キーボードが完全にツボを外した演奏で、曲にまったくあっていないトランペットソロが展開される中、ボン・ジョヴィの声だけがヘンデルのオラトリオのように神々しく響き渡る。レストランで静かに食べてるただのおっさんのフリをしているデンゼル・ワシントンがしつこくからまれて全員シメてしまうアクション映画の時のような気分である。ボン・ジョヴィの声はうまく説明できないのだが、ムチャクチャコンプがかかっているような声だ。滝のような水流を凝縮して出しているな。特にフレーズのラストに向けて、普通は減衰するのだが、逆に音量がどんどん強くなるかのようで、そこに何か超自然的なエネルギーを感じる。これはまさにマジカルで、ナチュラルボーンヴォーカリストという感じがする。



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