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ピンクと薄紫

やはり女の子はピンク好きになる時期があるのだろうか?

今の時代、女の子はピンクが好きなんて考えは、ジェンダーバイアスだと言われているけれど、我が家にもやって来たピンクブーム。

私自身は、淡いブルーやグリーンが好きで、ピンクも少しくすんでいるくらいがいい。

娘の服も、白やベージュなどが多く、赤やピンクを意識して選ぶ事はなかった。
それが、2歳9ヶ月になった娘は今、ピンクと薄紫がお気に入りのようなのだ。

絶対にその色がいい!というほどのこだわりではないが、例えばこっちとこっち、どっちがいい?と聞くとだいたいピンクや薄紫のほうを選ぶ。


家庭で思い当たることといえば、結婚祝いで貰った夫婦茶碗や夫婦箸、お揃いのマグカップや取り皿など。
ほとんどの場合、私が赤で夫が黒のモノを使っている。

時々、特に考えずに逆になったりしていると、娘に「それパパのよ?」と指摘される。

「どっちが使ってもいいんだよ」と言ってみるものの、やっぱりいつもの習慣で私は赤、夫は黒を手に取る。

昨年の4月から保育園に入園しているので、友達の影響もあるのかもしれない。


そして最近は「おとこのこ、おんなのこ」がわかっていて、「パパは男の子」「ママは女の子」と言ったりしている。

ピンクが好きということ、それ自体何も問題はないのだけれど、特にピンクを推してきたわけでも、避けて来たわけでもない中で、やはりピンクを好きになるという事は、何か遺伝子レベルで組み込まれているのではないかと思うのは考えすぎだろうか。


ああ、この思考回路こそ、ジェンダーバイアス。



この夏で、ぐんと成長した長女。
トイレでおしっこもできるようになったし、妹を笑わせるのもすごく上手だ。
靴を履くのに時間がかかるようになったなと思ったら、足のサイズが1cmアップしていた。

週末、さっそく16cmの靴を探しに出掛けた。

1年ほど前の、まだ長女が2歳になる少し前だったか、靴屋で足の測定をしてもらおうとしたのだが、人見知りすぎて大泣きした。
結局靴も買えず断念して帰ったのを思い出した。

2歳9ヶ月になった今、嬉しそうに足のサイズを測ってもらい、ピンクや薄紫の靴をみて「可愛いねぇ」という娘。

2つ候補を選び、試着させてみる。
歩いてみたり、鏡の前に立ってみたり、一丁前で思わずこちらも笑顔になる。

サイズはどちらもぴったりだったので「どっちがいい?」と娘に聞いてみた。

うーんと少し考えた後、「こっち。」と娘が選んだのはピンクのスニーカーだった。

そのままピンクの靴を履いて帰り、夕方家族みんなで河川敷を散歩した。
散歩コースは往復2キロほどあり、すぐに抱っこしてと言うだろうと思っていた長女は、わんこのリードをしっかりと持ち、家にたどり着く直前まで頑張って歩いた。

長女の成長に夫と驚いた。

ケラケラ笑いながらワンコと前を行く長女の後ろ姿を見て、ああ、いつの間にこんなに大きくなったんだろうと思った。

その日の空は、青でも赤でもない、ピンクと薄紫が混ざったような、とても綺麗な色をしていた。



まだまだ私たち夫婦の子育ては始まったばかりで、あの時こんな風に言っちゃったんだけど良くなかったよね?とか、こういう時はどう対応したら良いんだろうね、と気になる事があった時は意識して夫婦で相談しあう。

きっと、はっきりとした正解が無いことも多い。

ましてや、自分達が育って来た時代からどんどん世界は変わっているのだ。

新しい時代に生まれてきた子供たち。

古い常識や凝り固まった価値観で、子供たちに悲しい思いや辛い経験をさせないように、その子自身をしっかりと見て、新しい考えを受け入れられる大人でありたいと思う、今日この頃。

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