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螺旋上の心臓

「その顔を見ていた」

睫毛が、巻き貝の螺旋や棘を想わせ

曲線と、針が

バランスと、拒絶を見せた

そうっと、あの針の上に、僕の心臓を置いてみる


震える瞬きで、スライスされた僕の心臓


マン・レイの「涙」みたいに嘯く液体

手首は繰り返し、マスカラを塗り続ける

僕は螺旋上

マーブル模様になって

溶けて無くなる


君が僕のことで傷つけばいいのに、






なんて、全く思ってないよ。



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