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ギャンブル依存症について NOTEで書こう

私事で申し訳ないが、私はギャンブル依存症の支援団体を運営している。もちろんだが、私自身も依存者の一人である。

この団体は、「依存症ギャンブラーが、自らの力で依存問題を解決する」ことを目的として、WEB上でコンテンツを提供してきた。名称は、「ギャンブル依存症克服支援サイトSAGS」という。

http://fp-osaka.com

GOOGLE先生に低評価ボタンを押され

ところが最近、なかなか参加者が集まらない。原因は明白である。WEB上のサービスを提供する団体なのに、GOOGLEやYAHOOなどエンジンの検索順位が低すぎるのである。

つまり我々団体は、GOOGLE校長やYAHOO教頭に低評価ボタンを押されてしまっているわけである。これは、よろしくない。参加者が集まらなければ、講習会の世話役が居なくなるし、年に数回の懇親会・オフ会開催も断念せざるを得なくなってしまった。

というわけで、しばらくの間、NOTEにパラサイトさせていただき、こちらで優しい読者さんたちのお目に触れようと思う。

GOOGLEのアルゴリズムは 医療サイト指向

まず、なぜ我々のような支援サイトが検索の圏外にまで飛ばされるのかについて、書いてみたい。それは、サイト自体の目的がたとえボランティアであったとしても、医療がらみのカテゴリーならば、それを上位表示させないというアルゴリズムの影響だといってよい。

ここNOTEでも、「COVID-19」と記事内に書くと、「新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です」というアラートが上段に表示される。医療的なことを書かなくても、「COVID-19」という文字列だけでそうなるようだ。

簡単にいえば、「得体の知れない者が、恐れ多くも医療に関することを口にすべきでない」ということである。こういった傾向は、ギャンブル依存症が心の病気として認知され始めた頃から強まったように感じる。

その証拠に、「ギャンブル依存症」と検索しても、1ページ目2ページ目に出てくるのは、入所施設や医療機関に関する情報、もしくは太いリンクをいくつも持っているメディアサイトばかりである。全国で一番多く利用され、また参加者も多いGAなどの自助グループさえも圏外に飛ばされている。

なぜ支援団体は必要か

SAGSのような団体はコネもない金もない、ましてや強いリンクも貰えないときている。しかしながら、「存在理由は有るのか?」と問われれば胸を張って「ある」と答えることができる。なぜなら我々団体につながることで、一定の効果を得られた方が多いからである。

世の中にはギャンブルのやり方を教えてくれるサイトは数多くあれど、やめ方を教えてくれるサイトは少ない。

ギャンブルやパチンコの害について語るサイトは多いけれど、「本人が、どうすればやめられるか」的確に教えてくれるサイトは少ない。

つまり、「やめよう」ではなく家族の対応などを含めて「(ギャンブルを)なくそう やめさせよう」運動の方が多いとも言える。

その理由についてだが一番に、「医療・臨床において、ギャンブル依存症を治すことができていない」ということが挙げられるだろう。つまり現在のところ、ギャンブル依存症には、的確な治療法がないのである。

※(ここで医療に詳しい方ならば、「回復という言葉をテレビでも使っているじゃないか」と思われるだろう。しかしながら依存における回復は医療の回復とは少し意味が違っているので、注意していただきたい。)

支援団体につながることで

だが支援団体につながった者たちは、どうすれば自らの依存を克服できるか知っている場合が多い。なぜなら、つながった結果、自ら克服できたり、克服して社会復帰した仲間達を見たりしているからである。

医療につながるのは一つの方法である。施設に入所するのも、また一つの方法である。同じように支援団体につながるのも、一つの解決法になる場合がある。

特に、自分自身で問題解決したい人にとって、支援団体というものは有り難い存在である。特に時間が無い人にとって、情報源としての役割は大きい。

「で…、お前達の方法とは何だ?」という気の早いあなたのために、我々SAGSのテキストをご紹介しておく。私はこのテキストの中で、「ギャンブル依存症を自分自身の手で克服する方法」は全て書いたつもりである。

少し長い書籍だが、やめるためにすべきことはたった2つだ。それは、「衝動に備えながら、断ギャンブル日数を重ねること」ただそれだけである。

次回から、ギャンブル依存症克服に向けて本格的な記事を書いていこうと思う。(奥井 隆)

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