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生命を捨てていませんか?

滑らかで濃厚な肉汁。
銀白色でもちもちのご飯。
出汁の奥深さを感じられる味噌汁。

どれもこれも、我々の欲求を十分満たしてくれる。3大欲求の中でも、食欲が満たさせる瞬間というのは何とも言えない。

しかし、一度満たされた後はどうだろうか。
「無理して食べなくてもいいよ」
そう言われると、割と多くの人が食事の手を止める。

そして、残された食事は翌日など別タイミングで消費されればいいが、そうでないケースも多いだろう。

生命は平等である。
人間はその生命をどの生物よりも、我が物としそしてどの生物よりも廃棄する。それも己の都合で。

生命を頂くと言う行為は、「食」に対してのみ許される。だから、「廃棄」に対してはもう問題外なのだ。

この世は正に、食うか食われるかの、弱肉強食である。
その意味を履き違えてはいけない。
どの種の生物であろうが、命は等価だ。

人間は食物連鎖ピラミッドの、頂点に立つ生き物となった。
魚、牛、鶏、豚、植物などあらゆる生命体の生命を分け与えてもらっている。

己を差し出してくれた全ての生き物に、感謝を込めて、いただきますとご馳走さまを。