気分が悪くなるかと思っていたが、そんな事はなく。ただ父だった白い塊を白い壺にお箸やハケなどを使って中に入れていく作業だった。

大腿骨だろうな、というものを入れた。 入るだろうか？と心配になったが、半分ほど骨を入れたあと、職員さんが専用の長い金属のお箸のようなもので骨をバリバリと骨壷の中で砕く音が聞こえた。

私は叔父と骨を骨壷に入れた。 母と叔母が先に入れていたので。四人で行った。

ちなみに父の骨は結構カスカスだった。 水色だったり、緑だったり、クリーム色もあった。 脳があったであろう頭蓋の裏は赤くなっていた。 脳も焼けた。心臓も焼けた。

なんだろうな、こちらに来たときは曇り空で荒れた天気であったが、今葬儀が終わった後の天気は夏空。天気がとても良い 雨で父を寝かせてくれたのかもしれない

営業マンだった父の、勤め先の上司と母が今会っている。上司の車の中で話しをしているため、なんの話をしているのかは分からない。だが長い時間話をしている。

生家に位牌と遺影を置いて、家の中をまた私は探索した。 改めて広すぎる家と敷地である。

眉毛で思い出したけど、鼻毛が一本出ていた。 鼻毛、めちゃくちゃ長かったんだよね。 病院側で、髭と鼻毛を剃ってくれたのかもしれないし、もしかしたら亡くなる当日の朝は生きていたので、当日の朝、自分で身なりを整えたのかもしれない。

棺桶の中に入れる生花を入れた。 紫が似合うよね〜と言ったら母がピンクでしょ、と言った。 ピンクの百合？のような花があったので、顔の近くに置いた。 あえてくすぐったくなるような場所に花を私は置いていった。 やっぱり冷たかったし、眉毛がめちゃくちゃ長かった。

人工透析を行っていた病院からも一人来られてお香典頂いた。

私が電話をした女性だった。名前はメモしてあるが今は忘れた。 それから火葬場に行く前のお経が終わった後くらいに長年お世話になったケアマネさんが来てくれた。お香典頂いた

思い出したことから書いているから時系列がちがうけども、出棺するという時に父の従兄弟だか親戚だかが来た。恐らく夫婦で。棺は既に霊柩車に乗っているのに顔を見たいと言って霊柩車から半分下ろし、顔を見て拝んだ