114回医師国家試験 底辺からの合格へ

初めまして。

2020年3月16日。医師国家試験合格!

医師免許申請書類の提出と医籍登録を完了すれば、晴れて医師として働くことができる。20代後半に突入したところでようやく社会人1年目。世間からは十分大人扱いされてもおかしくない歳だけれど、まだまだ未熟者。私自身も社会のことをよく知らないままここまで来てしまっている自覚はある。医師としてのスキルは勿論のこと、人間力もこれから先の人生で体得していかなければならない。医師は人を相手にする職業であり、技術や知識と同時にコミュニケーション能力が求められる。これからが始まりであり、修行である。

国試を意識し出した5〜6年の勉強をざっくばらんに書いてみたので、これから国試を控えている人に読んでほしいです。特に勉強やばいと思っている人に読んでほしいです笑

5年生(ほぼ実習期間)
BSLは真面目に参加。基本的には、回ってる科のMECの講座とQBをこなした。
QBは、問題数の多い科は1周目問題だけやるなどして、できるだけ回ってるうちに終わらせた。その代わり5年生の1年間をかけて全体を見渡すことになるので、2月に控える総合試験が近くなると、回ってる科以外の勉強も重なって実習の時間すら惜しく感じるようになった。

6年生の3月〜6月(BSC期)
BSCの間を縫って、自習期間は公衆衛生のQBの2019年版をまずは1周回し、あとはメジャーの講座の2周目(と言いつつ、まだ緊迫感がなくあまり見ていなかった)、2019年版の必修QBを1周した。
この時期、medu4 に切り替えるか迷った。3万円で内科外科を買えたなら切り替えるべきだったかもしれない。(MECと違い、iPadで完結できるのは大きい。通学に時間がかかったので荷物の少量化にもなる)
マッチングの病院見学も2つほど行き、ここでモチベーションは上がった。

6年生の6月〜7月
実習が終わり、大学での最終講義が始まった。
卒試の関係上、基本的には出席していたが、効率的ではないなと感じた講義には出ないこともあった。
この時期に初めて113回、112回の国試を全問解いた。講義で扱った問題が多かったため、正答率は良かった。
春メック、テコ1受験。ここで全国偏差値40台。多少の危機感を覚えたが、まだ本腰は入れておらず、今思うとのんびりしていたかも。

6年生 夏休み
マッチングは2つのみで筆記試験は小論文のため、周りよりもかなり勉強の時間はあったと思う。夏メックの翌日がマッチング試験で体力的にキツかった。
8月入ったあたりから卒試の過去問に着手し、復習を始めたが、2年分で精一杯だったので、休み前から始めるべきだったかも。

6年生 9月〜10月
1回目の卒試の後は少し箸休めしていた。ただ、大学の講義と2回目の卒試の勉強も少しずつ続けていた。大学の講義で、自分では気付けないことや内容に触れられたのは有り難かった。とにかく臓器別とQAの動画で苦手を潰していた。QAssistはお得だしかなり分かりやすいので絶対聞くべきだと思う。ピンポイントで聞けるのもいい。

6年生 11月〜12月
卒業発表を待つだけの地獄期間で、卒試が終わった後にサマライズが開講したので、1日1コマ〜2コマで進めていた。(かなりのんびりしていたので後でつらかった)
結局、もう少しのところで再試験に引っかかってしまい、1月の試験に向けてもう一度対策することに。ここで危機感を煽られたのは今ではよかったと思うが、卒業関係のこと(卒業旅行や卒業式の準備とか。結局コロナで消滅したけど)が進められなくなったのはショックだった。年が明けるまでにサマライズを終わらせるつもりだったが、マイナーや必修の動画も復習していて結局、免疫アレルギー、循環器、神経が1月への課題となった。サマライズと並行して、medu4 特講の計算、抗菌薬、判断評価、裏技テクニックを受講したが、苦手克服としてはかなり良かった。2月の直前期にも復習として見た。裏技テクニックは必須。
テストゼミも購入したが、結局ほぼ見れずに終わってしまった。
サマライズ以降はMECに絞ることにした。周りを見ているとmedu4 勢にはサマライズはいらないと思った。
テコ3でも成績は維持で、勉強の成果があまり出ていないとモチベーションが上がらなかった。それでもやるしかなく、かなり精神的につらかった。

6年生 1月〜2月
年明けは卒試の再試験の対策にかけた。
無事卒業決定してからは、必死で苦手分野と必修をつぶした。
臓器別に全ての情報を集約し、それだけ見ればOKにし、何度もみた。
テコ4で自己最低偏差値を更新してしまい、危機感と焦りしかなかった。
本当に体温あれば受かると言われてはいたけど、いやこれじゃ低体温だよ、ってつっこむしかないくらいだった。でも、もう過ぎてしまった時間は戻らないし、これからやりこむしかないと1日10時間は勉強するようにした。
夏メックと冬メックの復習もして、間違えたところだけでも頭に入れた。直前にメディックメディア模試も自宅で解いたが、ケアレスミス多発してしまい、簡単と言われていたのに平均に及ばず、逃げたい気持ちでいっぱいだった。
MECの必修予想、直前予想、ラスメはKSRカラーが強いが、全体通して必修対策に力を入れている感じだった。直前予想で厳選された疾患からはかなり出題されていたように思う。
あそこに書いてあった!みたいなことが試験中に何度もあった。
KSRに教わることで精神安定する感じになっていたと思う。
直前は公衆衛生、必修、精神科、苦手分野に絞ってやりこんだ。
必修は10年分、公衆衛生は5年分、メジャーマイナーは3年分を臓器別に解いていた。
最後に試験の休み時間にみる用の苦手まとめノートを書いていった。前日当日のコクタマも休み時間中に見ていて数問はそれで救われた。
書いて覚えるタイプだったので、さらに落書き帳に書き殴ったりしてとにかく覚える作業を繰り返した。
受験した感覚としては、模試や過去問よりは易しいのかなという印象だった。実際、模試では必修が7割後半、パンリンも6割後半だったが、本番では1割ほど得点が伸びていた。周りにもそういう意見が多かった。

国試が終わり、ほっと一息はつけたが、新型コロナウイルスの影響で、学生最後の春休みを十分に送れないことは非常に残念に思う。テレビを見ているといつもコロナについて話している。これから医療に携わる身として、一般人よりも気を付けて過ごさねばならない。あと少しの春休み、体調を見ながらも、有意義に過ごしていきたい。

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