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【荒野の大激突】合衆国大統領選チンポ広聴会【トランプ・チンポVSバイデン・チンポ】

このテキストカラテはフィクションです。

実在のアメリカ合衆国の人物及び団体には一切関係ありません。

 アメリカ中央部の大平原には、朝霞煙る払暁であるというのに、異常に多くの人々が二つの陣営に集まっていた。陣営の中央部にはロープが引かれ、中立の無人地帯として警官が警備している。双方の陣営は片方はゾウの旗を、もう片方はロバの旗をあらん限りに振り続け、その時を待ちかねるかのように高揚し続けていた。

 何のために人々が集まってきたのか。それは明日のアメリカを担う大統領候補のチンポを見極める「大統領選チンポ公聴会」のためである。世界をファックするアメリカ大統領たるもの、いついかなる時であろうと怒張をエレクトしファックできるほどの胆力と精力を併せ持つ人物こそが相応しい事は言うまでもない。よって国民が大統領選の前に大統領のディックを確認することができるよう、合衆国憲法においてアメリカの地理的中心に位置する大平原でチンポ公聴会の開催が義務付けられている。(ヒラリー・ロデム・クトンリンの時は諸般の事情により開催されなかった)

「ねえパパ。私達のバイデンはちゃんとエレクトできるかしら?」

「もちろんだよ。粗チン野郎のトランプなんかには負けはしないさ」

「USA!USA!」

 人々は穏やかな会話をしながらも、その時を待ち続けた。そして永遠に続きかと思われた緊張の時間はふいに破られる。ワァァァァーッという莫大な歓声とともに、SPに警護された一糸纏わぬ全裸の老人が、観衆に手を振りながら現れたからだ。

「BIDEN!BIDEN!」

 ヨセフ・ビロネット・バイデン・ジュニア、かつて副大統領を務めた民主党の大統領候補が一糸纏わぬ姿で赤じゅうたんの上を朗らかに歩いてきた。かつて弱小フットボールチームを率いて強豪に育てたスポーツマンであり、弁護士として辣腕を振るい、郡議員から6期の上院議員を務めた歴戦の政治家である彼は全裸でも全く怖けず、柔和な笑顔を振りまいていた。しかしながら、秋の冷え込みにも全く動じずに、激しくそそり勃つ魔羅の力強さは正にポピュリズムに対する怒りそのものであり、漆黒に輝く陰茎はBlack Lives Matterであり、REBUILD WITH BIDENを合衆国国民に信じさせるに値するものであった。

 対する共和党大統領候補にして現大統領ドルナド・ヨハン・トランプはまだ会場に現れていない。「逃げ出しやがったんじゃないか?」「コロナにかかる腰抜けペニスはダメだな!」バイデン支持者がそう軽口をたたいたその時、空に一つの巨大な影が現れた。おお見よ、これこそが専用の航空機、トランプ・エアフォース・ワンだ。荒々しく胴体着陸を敢行し、そしてハッチが開くと同時に、ハンバーガーによってしっかりと肉がついたファイティングポーズの全裸の男性が現れた。

 彼こそが第45代アメリカ合衆国大統領、ドルナド・ヨハン・トランプその人だ。不動産王らしいパワフルなチンポはそこら辺の不動産ゴリラの実に10倍近い威厳を周囲に振りまき、その怒張はどのような罵詈雑言にも決して怯みはしない。コロナウイルスすらはじき返す鋼鉄のチンチンが天を突く姿に、支持者達は一斉に歓声をあげる。

「USA!USA!」

「Make America Great Again!」

 民主党サイドに比べ盛り上がりに欠けていた共和党サイドは一斉に声を高め始めた。その歓声の中、トランプはゆっくりと、赤絨毯の上を歩き、宿敵の前に歩みを進めていった。

「チンポチンポチンポチンポ!!!ソイヤソイヤソイヤソイヤ!!!」

 六尺姿の男達が太鼓を叩き、威勢のいい声をあげる。

「ジャァ~~~~ン!!ジャァ~~~~ン!!ジャァ~~~~ン!!」

 上半身裸の辮髪男が勢いよく銅鑼を鳴らす。

「チ゛~~~~~~、ン゛~~~~~~、ポ゛~~~~~~」

 謎のモンゴル人がホーミーを開始する。会場は凄まじい熱気に包まれつつあった。

 二本のバベルの塔が向かい合う。バチバチと二つのコックの間に、電撃が走ったように感じられた。人々は寒さを忘れ、固唾をのんで見守り始めた。

「ずいぶんと早いお付きじゃないか。早漏野郎はやっぱり早いんだな!」

「まあいい。公聴会を始めようじゃないか。君が服薬したバイアグラが切れないといいね」

 広聴会は今日一日、日が沈むまで延々と続けられる。その間、一度でもペニスが縮んでしまえば国民から「童貞包茎フニャチン野郎」となじられ、大統領選の結果に響くことは必至だ。過酷な戦いになる。しかし二人の老人はそのハードさを全く気にしようとはしていなかった。

 何故なら彼らはアメリカ合衆国大統領になろうとする男達だからだ。

「トランプチンポ!(ドドンドドンドン!)トランプチンポ!(ドドンドドンドン!)」

「バイデンチンポ!(ドドンドドンドン!)バイデンチンポ!(ドドンドドンドン!)」

 朝日に照らされる大平原は今、最盛潮へと昇りつつあった。二つの摩天楼が向かい合い、チンポ公聴会の始まりのゴングが鳴らされた!!!