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美しさ

君の見た世界があまりにも

悲しみでおおわれていたから

僕はどうしても
言いたかったんだ


乗り越えるにも

いつだって方法は変えていいんだよと


「山より大きな猪は出ない」


器に入りきれない物なんて捨てていって

大きかったものは極力小さくしてみて

登りずらかったら

ルートを変えて

やり直してみたっていいと思わない?


一人で登らず


協力したっていいさ


忘れないで


どんなに苦しいことがあっても


どんなに悲しいことがあっても


日は沈みまた昇る太陽のように


君の明るい光に照らされていく 

いくつもの影


夜の暗さもを時に怖く


時に美しく感じるのは


そこに影があるから

光を見ることができるんだ



暗闇に街頭の明かりに浮かび上がる

いつもの景色に

夜は夜の儚さを映し出す


漆黒の闇に 

桜の花びらが舞い散るさまを

さめざめと降る雨が

はらはらと落ち

点描画の染みを集めては 

公園のベンチを濡らすさまを

暗いからこそ 

スポットライトが当たった時の

ただそこにある

いつもの景色に彩りを深め


心を奪われる瞬間に出逢う



暗くならなければ

その美しさには気づかず

光が照らされて余計に彩光際立つ

一つ一つが大切な存在なのだと

知らされる


生きているということは

限りない可能性を秘めていて

一つの終焉を迎えながらも

終わりのない旅へと続く


塗り替えられた新しさに

めくられたページに


層が重なり 光が増す


増した光に触れた者の歓喜

溶けていく 厚みからの

溢れる 憂い

噴出する想いを照らす


君の深み



ただそこにいるだけで美しい

明日にはない 今日を生きる 


力強さ 


繰り返される 変化に

蓄積されていく未来から

過去へ浸透する

感謝の光


悲しみを反転させた時に


希望へと変わる


輝きだす今 



本当の幸いがそこにある

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