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蜂労記 第5回 「れんげ蜜」

私が蜂蜜問屋で働いていた頃はやはり「れんげ」の蜂蜜が一番高級でした。それでも今よりかなり安く手に入っていました。
今ではれんげ畑を見る事も減り、現在の様にほとんど手に入らない蜜になってからはもう15年くらい経ちます。

原因のひとつはアルファルファタコゾウムシという虫です。
この虫がれんげの花芽を食べてしまうのです。一瞬で一面のれんげの花は食べ尽くされてしまいます。

アルファルファタコゾウムシ

何十年も研究をしているそうですが駆除できず、蜂蜜をしぼるので殺虫剤などは使えないため、今ではれんげは「採れない蜜」というのが当たり前になっています。それでもやはり「蜂蜜の王様」であるれんげの花が待ち遠しくて種を蒔いたりしています。

同じれんげ蜜でも、採れた地域、日付、お天気、それに養蜂家さんの技術など色々な条件が重なって、写真のような色の違いが出ます。かといってそれぞれはキッチリれんげ蜜の味がするんですよ!

15年前はこんなにたくさん花が咲いていましたし、私も若いです(笑)
またこんなにたくさんの花に囲まれて、素晴らしいれんげの花の蜜をみなさんに食べてもらいたいなぁ~。

2020年3月


はちみつ屋 雅蜂園(株式会社雅蜂園)
大阪府堺市堺区三宝町2-131-1
南海本線「七道」駅降りてすぐ
https://www.gahouen.com


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