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”医療””と”ビジネス” の間 ー宣伝広告についてー

こんにちは。
ちょっと日々に、振り回されていた 理学療法士ヨガインストラクターのAyumiです。(活動の詳細はコチラから→ https://lit.link/physioayumi )

みなさん、お元気でしょうか。

時々、”こんなゴッドハンドの先生がいて〜”と言う話を世間話の延長で聞いたり、”ビジネス”の話のときに”こういうすごい先生がいるんですけど、ご存知ですか?”と聞かれて怪しいナントカ療法の話をされる事があります。
ちょうど先日もそんな話がありまして。
だいたい、ツッコミどころ万歳で、その場では閉口してしまうことが多いのですが。。そうすると、また相手がその素晴らしさを上乗せで”アナタもぜひ扱ってみたら(この人から学んだら)どうですか?”みたいに言われ、さらにグッタリするのですが。

こういうのって、難しいなぁと思うのです。

”これでヘルニアが治る!決定版”
と言うのと 
”ヘルニアを治す方法の一つ”

と言うのは。

消費者目線でどちらに手を伸ばしやすいと言われたら
”絶対的に”前者でしょう。

だから、本屋に行っても、健康グッズ売り場や、ネット見ても
”決定版” や ”これで治る!” とか 言い切り型が多い。
検索したときに、ゴッドハンド的な広告をいくつ目にすることか。。。
特に接◯院系の。

でも

痛み  や 身体のこと。。
西洋医学で解明されていることなんて、本当に一握りしかわからないんですよね。

だから、”トンデモ”療法と言われるものでも、治ることもある。
確かに本当は、素晴らしいものも混ざっているのかもしれない。
でも 病は気から、と言うのも本当なので、プラセボでも痛みは減ることも治る?こともできる。
(”痛み”については、こちらのシリーズを参照 → https://note.com/1130521/m/m26f0bb699d8d)

私も、活動の中で色々と”広告の仕方”を勧められるのですが。
どうも、抵抗してしまうことが多い。

なぜなら、上に書いたような”わかること”なんて本当に一握りで。痛みに関して、正解も絶対も決定打もない と、理解しているから。
言い切ることも、”絶対的に”反論できることも、少ない。

痛みや身体の状態って”円グラフ”のようで、どの割合がどう大きいかは人によると考えていますので。 
まぁ、これも情報を集めた結果の一個人の見解でしかないですが。。

ちなみに。
医療広告ガイドラインというもので、医療機関が”宣伝する”ときには、色々と規制がかかっています。

どのように、”広告”として伝えていくのか、という規制。
”医療”を扱う者としては、注意しなければならない表現です。
https://ads-promo.yahoo.co.jp/online/guideline_medical_case.html
(以下 上記リンクから一部抜粋)

○ 事実よりも大げさな表現の使用 / 事実とは異なる情報の記載
・経験豊富な医師が担当します。
・高い診断能力をもつ医師が対応します。
・この分野のスペシャリストです。
・究極の●●術です。  ・身体への負担がかからない手術です。
・画期的な医療技術です。  ・この治療により再発しません。
・お手軽●●     ・手術が容易です。

○「日本一」「日本初」「No.1」「最高」等の最上級表現の使用
  施設規模、人員配置、医療内容の他の病院との比較
・脱毛数もダントツの症例数です。
・他院で満足されなかった方も変化を実感していただけます。
・従来のホワイトニングの3倍白くなります。
・この治療法は、当医院が日本初導入しました。

○  費用を強調した広告
・低単価   ・出来るだけコストをおさえ提供しています。
・モニター価格1ヶ所39,000円  ・初回限定○○円

○ 治療効果を謳った広告
・臨床実験からも減少効果が認められています。
・一次効果として、即効的なハリを実感していただけます。
・効果をすぐに実感

(もうちょっと詳しく知りたい方はこちら → https://www.shopowner-support.net/attracting_customers/medical/medical_advertising_guidelines/

病院以外のところでは 頻繁に目にする謳い文句が、並びます。

こちらは、治療院・接骨院等 広告規制について。2019年のもの。
https://chiryo-hp.jp/kouza/out-koukoku/
これは、そこまで厳しくは書いていないですが、基本的に上記の医療広告制限に準じたものになるはずです。 (ちなみに、この段階ではインターネットは、規制がかかっていないようですが2021年に改訂するようなので、それには規制が入るでしょうね)
準じたものなのに、、。危ない広告をよく目にしますね。
(でも、規制がかかってないから言う、も何か違う気もしますけど、、。)

この”広告”の規制は、どんどん厳しくなってきています。
ネットでSNS等を使い簡単に情報を出せるようになってきているので
発信する側は、法律的な側面を踏まえ 伝え方は、注意しなければなりません。 
そして、消費者側に回ったとき、これらを踏まえて広告を見る必要があるということですね。

消費者として、気づいて欲しいことは

専門的な医療従事者になればなるほど
絶対的な〜 という表現はできないのです。 言い切れないのです。

これだけは、本当によく覚えておいて欲しいなと思うのです。
(それで泣きをみた患者さんたちを山のように見てきたような、、、)

気持ちは、よーーーーーくわかりますけどね。

みなさん、お気をつけてくださいね。
情報を出す側も、受け取る側としても。

っていうか、
これを踏まえての 宣伝広告をうまく出せる人と繋がりたいです。苦笑

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