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20231220 日本の会社員は、なぜ「やる気」を失ったのか 渋谷和宏を読んで

モノの摺合わせから、知の摺合わせへ

品質や耐久性から、独創的な機能や魅力的なデザイン、効果的なブランディング戦略は、社員がただ上司や経営陣の指示通りに仕事をこなしているだけでは生まれません

電子部品を組み合わせる新たなモノづくりによって、垂直統合型の緊密で強固なサプライチェーンの優位性は失われていきました。

ネット通販が普及した今は、自社製品を扱ってくれる店舗の数は、以前のように販売力を左右する決定的な要因ではなくなってきている

摺り合わせ技術が必要な商品・サービスが減った。
→モノのすり合わせから知のすり合わせへ、日本のものづくりを救う!最強の「すり合わせ技術」より

これからの学びは、知の摺合わせ

仕事に必要な知識や技術はOJTで学ぶのが中心でした。
インターネット使う新しい業務や仕事について学ぶのには適していません

デジタル技術を使って、事務作業を効率化したり、定型的な作業を自動化したりする取り組みが企業の競争力を左右するようになってきた

ヒトへもっと投資しよう

派遣社員への置き換え、取引先に値下げ要求
日本の労働生産性が低いのは、付加価値が低い→価格が安いから

失われた30年では、脅しの経営へと変質。
終身雇用の終了、成果主義の導入
終身雇用というつっかえ棒が利かなくなったその時から、メンバーシップ型雇用は、不平等な雇用契約に変貌
メンバーシップ型雇用で」は、会社の都合で異動や転勤、職種替え、出向を命じられる

ミスの原因を個人に負わせる無責任経営:→自己責任と上層部の保身
ミスが発生したり成果が上がらなかったりする真因は、実は組織に潜んでいる

脅しの経営に委縮し、減点主義的な処遇を恐れる社員たちの姿勢が不正の土壌となっていた点では共通

心配だけど踏ん張って、余裕を分け与えよう

1980年代には、「目先のことに一喜一憂する会社にしたくない」
1997には、様変わり

幸福度の高いチームの売上は3倍
社員の動きにばらつきがあるほど、つまりそれがそれぞれが思い思いの動きをしているほど、社員の幸福度が高い

無駄な仕事を増やすマイクロマネジメント
経営陣や上司の社員・部下に対する不信感
プロの管理職を育成するための教育・研修が十分に行われてきませんでした

先ずは、社員には安心と幸せを、結果として企業に現金が返ってくる

マネジメント、語源はマヌス=手→手綱→誘導という解釈良い

MGで言うと

現金はあったのに、教育はせず、設備も大きくせず、研究開発もしない。
結果として、高値で多く売ることはできない。
最終的に現金も目減りしている

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