Prometheus 187

2024/8/17

第一項『貨幣観は商品貨幣理論ならば、メキシコ経済は停滞を続ける』

メキシコ大統領は、どっち側なのだろう?
ユダヤ系と言われているが・・・。

そう成ると、アメリカ共和党の「ライノ(RINO)」との親和性が高い事に成り、そして、日本の立憲民主党の福島瑞穂氏がいち早くXポストで、左派が勝ったと喜んでいるが、やはり、貨幣観は商品貨幣理論ならば、メキシコ経済は停滞を続ける。

第二項『国内供給能力≒通貨発行量≒国内長期金利』

兌換を金では無く、食糧と生活物資との兌換にすれば、流通はするだろう。
別に、通貨じゃ無くても、食糧配給権とかクーポン券と同じ感覚で始めなければ、ジンバブエの国内供給能力では、流通通貨として機能し無い。

兌換とかの問題では無い。
そもそも金という資源しか、国内供給出来無いのが問題。

食糧供給能力が、外国依存の外国供給能力に依存しているから、通貨がハイパーインフレを起こす。
経済学のイロハ。

ジンバブエ国民が、国内で通貨を利用するのに兌換など無関係である。
国内の需要と供給のバランスで有る。

なので、金だけ供給能力が過剰でも、国内生産食料(自給率)や生活用品(自給率)が過不足で、その過不足分を外国の供給に依存していれば、外貨依存は変らないのである。

これはMTTでも、同じ『国内供給能力≒通貨発行量≒国内長期金利』であるから。・・・主流経済学でも、典型的なモノカルチャー経済の呪縛である。

なので、ジンバブエが行う事は、金が採掘出来るのならば、金の売買利益を国内食料生産や生活必需品生産や国内インフラに振り向ける作業が、ジンバブエ政府の仕事である。

ジンバブエの衣食住が、国内供給能力で賄える様に成れば、発展途上国から脱却できる。

信用貨幣理論でも、国内の自給率を向上させれば、インフレは収まり、モノカルチャー経済から脱却出来るのである。

第三項『生かさず、殺さずを、コントロール出来ている』

中国共産党の連中が愚かなのは、習近平主席の『共同富裕』という概念を『共産富裕』とした解釈である。

今の中国は、共産党が統治する国家であるから、本来は『共同富裕』と言った場合に、非共産党の貧乏人層達を『富裕』させる意味なのである。

であるが、現統治支配層の共産党連中は、愚かにも『共産富裕』に変えて誤魔化した結果が、今の中国の経済低迷なのである。

根本的な支配の原則は、支配者が奴隷を『生かさず、殺さず』でのバランス統治を行わなければ、どんな体制でも、国家の管理・コントロールは行き詰まり、軈ては、反体制側に打倒されるのが革命の定石である。

これは、世界中のどの体制でも同じ原理である。
現体制の者達は、どんな体制であろうとも、現時点では優越者なので有り、支配される側は奴隷である。

よって、現在の奴隷の貧乏人を富裕させる事が、社会の経済活動において、社会が富裕すると言う意味なのである。

今の中国共産党は、自己保身に成っている連中で有り、革命を進める推進者では無い。これが、中国国家の崩壊を意味する物語なのである。

渋谷司の主流派経済学の知識で、改革開放を行わないから、中国経済は崩壊していると言う認識は、間違いである。

主流派経済学のマネタリズム、米国価値観の自由貿易体制などや、外需型産業構造システムなどで、不動産バブルが発生したのが原因である。

その不動産バブルの主流経済学の”経済均衡論”での、テーゼにより”不良債権問題”が発生し、それが負のスパイラル連鎖と成り、今の中国経済社会に至っているのである。

これを、改革開放を実施すれば、中国経済は復活するというロジックは、破綻しているのである。

マルクスの唯物論的資本主義から共産主義への過程では、資本主義が自死して、共産主義へ至るという予言を、今の中国社会は実践しているのである。

そもそもが、中国は共産主義を前提に掲げて、その思想と真逆の国家資本主義という”超資本主義”を鄧小平が行って、江沢民がそれを推進して来た歴史である。

なので、現在の中国の支配階層の共産党は、貧乏人の奴隷階層からから、搾取し続けて既に、富裕層で有るのに、更に、その構図を是正する処か、米国以上に『共産党富裕』を進めているから、中国国家は崩壊へ進んでいるのである。

『生かさず、殺さず』では無く、貧乏人の奴隷階層は『殺して、殺しまくる』事を現在続けているから、習近平体制が崩壊するのである。

中国が存続するには、現在の共産党連中の”富”を貧乏人の奴隷階層に【再分配】を行わなければ、奴隷自体が、この世から無くなってしまう。
これは、世界中のどの体制でも同じ事なのである。

多分、中国人は、この再分配を出来ないだろう。
何故ならば、中国人は自己の利益しか考えないから、奴隷からの搾取が、富裕層の首を絞めている事に気付けないのである。

これが、資本主義の自死と言う意味である。

その証拠が、中国の格差社会が、米国の格差社会よりも深刻である理由である。米国は、マネタリズムと支配と隷属の統治システムで有っても、中国より抑制して、奴隷支配を行っている。

正に『生かさず、殺さず』をコントロール出来ているのである。
其処には、唯物論的な秩序が、中国よりも優れているのである。

米国はこれまで、行き過ぎた超資本主義を時折【再分配】を行い、コントロールしているが、中国共産党の今の体制側の者は、中国建国から一度も【再分配】を行っていない。

習近平主席が【再分配】の意味で『共同富裕』を唱えたのに、中国共産党の者達は、その思想を悪用して『共産富裕』にしているから、習近平体制の崩壊は、免れないのである。

第四項『失格者としての烙印』

現代人は、記号世界での感性しか持っておらず、記号世界の領域と接する接線(又は境界、又は巨人で、出来上がっている壁)をイメージ出来無い。

死語と成りつつある言語でも臨界点とか、分岐点とか、天秤(バランス軸)の中間交点とか、という言葉の意味も理解出来無い。
自己が他者を認識出来無い社会。

今国会では無い。
岸田文雄の任期中には、解散権を行使できないのである。

それは、内閣総理大臣としての失格者としての烙印が、神の代理人としての日本国民から推されているからである。
岸田文雄は、民主主義の本質を理解出来ていない人間である。

第五項『支配者と奴隷』

この現象は、丁度、中国の江沢民時代が終わった時期と親和性が高い、インド社会の構造である。インドの中所得国の罠を抜け出せるか?という時期であり、経済大国へ向かう過程の、所得格差問題への始りである。

この格差問題を放置すれば、インド社会は、経済大国に成れたとしても、米国や中国の様に、資本主義社会の自死への道を辿る事に成り、貧富の格差がインドを崩壊に招く結果に成る。

主流経済学のマネタリズム経済と新自由主義構造改革のミクロ経済改革により、マクロ経済を崩壊させる過程に入るのである。

資本主義社会の課題は、如何に?国内供給能力をフラット化(平均・平等・公平)させる事であり、一部の資本家の国富(国内供給能力)が、独占化加速すれば、政治体制は独裁政権と成り『支配者と奴隷』の関係性が、完成する社会と成る。

そう成ると、残る”自由”は”革命”だけと成る。

これに、現在値で気付けない。
若しくは、修正出来無い世界の国々はG7諸国、先進国、米国、ドイツ、フランス、イタリア、英国、日本、そして中国である。

この格差社会解消に、グローバルサウスやBRICs諸国は、新しい社会思想が生み出せるか?・・・それが未来の課題である。
インドは今後、どの様な未来を迎えるのか如何に?

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