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覚醒!山本ダンテ武蔵‼︎

3月も下旬に入りまして気温も上がり、プロ野球も開幕している中で3月29日とうとう東都大学が開幕しました。例年に無い3月開幕でしたがこの開幕2連戦で派手にスタートを切った選手が國學院大学の山本ダンテ武蔵選手(4年)です。


山本ダンテ武蔵選手と言えば知っている方も多いのではないでしょうか。同期には今年のドラフト候補として名前が挙がっている泉口選手(青山学院大学)、岩本選手・徳山選手(早稲田)、福井選手(慶應大学)や坂之下選手(関西大)がおり、1学年下には根尾選手(中日)、藤原選手(千葉ロッテ)、柿木選手(日本ハム)、横川選手(巨人)とプロ入りした選手が4人。そうそうたるメンバーを擁し、この年の大阪桐蔭は春の選抜を制覇しています。その中で4番打者を任されていたのがこの

山本ダンテ武蔵選手

です。

この大会では山本選手は4番を担い準決勝以外は全てヒットを放つ活躍でチームに貢献。3割を超えコンスタントに打点も記録しその名を轟かせました。
その山本ダンテ武蔵選手は卒業後、東都大学リーグで1部に在籍する強豪校の國學院大学へ進学します。大学進学後は出番を得るものの流石に全国から有望株が集まる戦国東都、中々「下級生からレギュラーで活躍!」という訳にも行かず際立っていたという感じでもありませんでした。
それでも3年時には少ないチャンスを生かし、10試合中7試合に出場。打率は.333と好成績。5安打で2打点を挙げ、翌年に期待を持たせる内容で3年生のシーズンを終えました。その活躍が認められ見事今季レギュラーへ定着。そしてこの春の開幕戦を迎えています。

開幕カードで大暴れ。見せた進化の軌跡。
2021年3月29日、一年ぶりに春季東都野球リーグが開幕。
その開幕カードに組まれたのが亜細亜大学と國學院大学でした。山本ダンテ武蔵選手は3番DHでスタメンすると3回に右中間方向へスリーラン。レフトへのタイムリーツーベースと合わせて2安打4打点の大活躍を見せました。
更に翌30日の二回戦では初回レフトへのツーランホームランを放つと3回の第二打席目にもレフトへのソロホームラン。チームの得点となる3打点を挙げました。そのあとにもレフト前ヒットを放っており3安打猛打賞を記録。
そしてこの開幕カード2試合で

.556(9-5) 3本塁打 1二塁打 7打点

という驚異的な数字を挙げています。

(レフトへ本塁打を放つ山本ダンテ武蔵選手)

何が彼をそこまで変えたのか。
1つの要因が体格が変わった事にあります。
オフシーズンに10kg増量、身体が一回り大きくなっており、その変化は目に見えて分かるほど。その成長振りが伺えます。
また体重が増えた事により打球が飛びやすくなったのかバッティングにも余裕が生まれています。外角の球でも落ち着いて合わせられていて、また元々三振は少ないタイプでしたが空振りを喫するシーンが更に少なくなっており甘い球に対しても一球でコンタクト出来て広角に打てる様になっています。
プル傾向が強かった打者ですが逆方向へそれも本塁打を記録できる様であればヒットゾーンも広がり、よりアベレージも残せる可能性が高まっています。

(右方向への本塁打を放つ山本ダンテ武蔵選手)

これまでは引っ張りが中心でライナー性で持っていくバッティングをする選手でしたがこの秋は高弾道でホームラン性の当たりを連発。打球速度も速く甘く入れば持っていかれる怖さと威圧感を放っています。
加えてファールの打ち方が柔らかく少し体制を崩されても空振りせずに捉えてファールに出来ています。スラッガーといえば空振りや三振が多い印象ですが多少難しい球でも体勢を屈ませてファールにし甘い球を捉えています。またカウント関係なくしっかりスイングも出来ており素晴らしい打者に成長しています。

4年生で活躍する選手が多い國學院大学で新たに大化けした山本ダンテ武蔵の存在によりドラフト戦線はまた大きく変遷を見せそうです。特に右の強打者より貴重になってきており、急成長を見せている彼のここからの活躍に目が離せません。

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