見出し画像

【社会人編】国境なきOSHABERI

ある日、私は待ち合わせ場所である築地に移動するため、JRホームで電車を待っていた。その時、ある女性から声をかけられた。

女性:I want to go to Ginza.
(銀座に行きたいんだけど…)

そう、海外の方である。スマホを見せながら質問してきており、どの電車に乗ればよいのか、わからない様子。

たしかに、JRの駅名で銀座駅は無い。有楽町で降りれば銀座にたどり着くのだが、わかりづらいのは納得だ。ちょうど私も有楽町で降りて、銀座経由で築地まで歩くことができるので、案内を申し出た。

私:Come with me!! I leave for Ginza.
(ついてきて。銀座に連れていくよ)

そして、有楽町駅に停車したので、声をかける。

私:We get off.
(降りるよ)

改札を出て歩きながら、会話してみた。

私:Where are you from?
(どの国から来たの?)

女性:I am from Canada.
(カナダやで)

私:Do you visit Japan for sightseeing?
(やっぱり日本には観光で?)

女性:Yes. Japan is very nice!!
(そうやで。日本めっちゃいいよね!!)

私:Thank you.Have a good day!!
(ありがとう。ぜひ楽しんでいってね!!)

という簡単なやりとり後、わかれた。

上記やりとりで使った英語自体は、すぐに覚えられる内容だ。英語で会話するのは緊張するが、終わってみると意外に楽しい一面もあった。何より、海外の方とおしゃべりするだけで不思議と新鮮な気持ちになる。

最近は小学校でも英語を学ぶ機会があるらしい。中学校、高等学校とあがるにつれて、英語も受験科目の一部でいかに得点をとるか、と頭を悩ませることもあるだろう。しかし、英語はあくまで言語、コミュニケーションツールである。

今回話しかけてきた海外の女性は、「この日本人、もしかしたら英語が得意でないかもしれない」とおそらく思っているだろう。しかし、私の姿勢は察してもらえる。努力して伝えようとする姿勢に、国は関係ない。真摯な対応は相手を喜ばせる。多少間違いがあっても、協力して会話を続けようとしてくれるのだ。

私は社会人になってから、初めて海外旅行をした。そのときは1人で遊んできたのだが、移動や食事など、わからないことは英語で質問するしかなかった。残念ながら、たどたどしい片言英語で…。そのおかげなのか、英語は苦手だが、海外の方と話すこと自体の苦手意識は減ったのかもしれない。

また今度、海外旅行したいな~。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?