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【諸乗法数】3-224

【諸乗法数】3-224

轉三心成三身 

根本即第八識轉得法身 
依本即第七識轉得報身 
起事即第六識轉得化身

註 三心を三身に当て嵌めたもの。三心は経典により種々の意味や解釈があるが、ここでは凡夫の除きがたい3種の心のこと。

根本心は、煩悩を治めた段階により法身となる。
依本心は、無明の根本を明らかにし得た段階で報身となる。
起事心は、煩悩旺盛な段階にて菩薩行を修める事によって化身となる。

疏 三心についての諸経典における意味は次の通り。

『観無量寿経』至誠心 (真実に浄土を願う心) ,深心 (深く浄土を願う心) ,回向発願心 (所修の功徳を回向して浄土に往生しようと願う心) この三心をそなえているものは必ず浄土に往生できるという。

『大乗起信論』直心 (真如を念じる心) ,深心 (すべての善行を身につけようとする心) ,大悲心 (すべての衆生を救おうとする心)で、菩薩の起す3種の心。

『起信論』初地以上の菩薩が起す三心として,真心 (はからいをこえた心) ,方便心 (衆生を恵もうとして働く心) ,業識心 (上の二心によって智慧が生じたときに,なお微細に働く心)

『成実論』聖者が滅ぼさなければならない心で、仮名心 (実我にとらわれた心) ,法心 (実法すなわち実体にとらわれた心) ,空心 (空にとらわれた心)

 

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