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【ガイアの夜明け】「町工場が食卓を変える!」をみて気づいた町工場の可能性

はじめに

 今回は先日放送されたガイアの夜明け「町工場が食卓を変える」について書いていきます。番組はこちらからどうぞ👇

魔法のお鍋①

 手軽に無水調理ができると大人気のスタイリッシュな鍋、「バーミキュラ」

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 このバーミキュラの全てを体感できる施設があります。その名も、「バーミキュラビレッジ」です。

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 バーミキュラの料理を味わい、実際に使っての料理教室、限定モデルのかえる直営店が一つになっている施設です。ここでは、決して安くはないバーミキュラが、大人気です。こだわって作られたものは、機能性が実感できれば、価値相応の正しい値段で売れる、価格競争に持ち込む必要はありません。

 そんなバーミキュラを製造するのは、名古屋市のある町工場。愛知ドビーという会社です。もともと下請けの会社でしたが、バブル崩壊後に倒産の危機に陥ってしまいました。そこで、下請けだけでは生き残っていけなくなると感じ、自社製品の製造をスタートします。製品開発に成功すると、一気に売上が増加、下請けをやめ、完全に自主製品製造のみに移行しました。

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 既存事業のみに固執するのではなく、「危機意識をもって自ら変化し、挑戦していく」そんな姿が素晴らしいと思います。

 そんな会社の次なる挑戦はフライパンづくり。「世界最高のフライパンを目指す」社長がそうはっきり断言しています。

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 しかし、鋳物製品はどうしても重くなってしまうのが難点。女性でも扱いやすい重量にするため、開発は難航します。軽量化のために薄さを追求すると、鉄を均一に流し込むことができず、穴が開いてしまうのです。

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何度も失敗を繰り返すなか、試行錯誤は続きます。ただ、絶対にあきらめない、世界最高のフライパンを作り上げる、そんな強い思いが伝わってきました。そして、デザインを担当するのはなんと、元レーシングカーのデザイナーさん。「製品そのものの美しさを追求するという意味ではレーシングカーもフライパンも同じ」そう語る姿はとてもかっこよかったです。会社一丸となって挑戦する姿は、まさに日本の町工場の強さを証明するもののように感じました。

そしてついに、開発に成功!2020年の春に発売予定です。今後は「町工場から世界最高の調理器を作る」という夢の実現に向けて、さらなる挑戦を続けます。

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魔法のお鍋②

 簡単に土鍋でお米が炊けると大人気の変わった形の商品。これも町工場がその再興をかけて生み出した商品、「ベストポット」です。

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 手がけるのは、「空気以外なんでも削る」がモットーの中村製作所。社長は2代目。先代がなくなり、若くして会社を継ぐことになりました。しかし、バブル崩壊の影響を受け、一時は売上が9割も減少。このままでは会社が危ない、そう思った時、父の大切にしていたモットー「空気以外なんでも削る」を胸に、自社製品の開発に踏み切りました。

「ベストポット」はちょっと変わった形をしています。鍋の底には溝があり、温まった空気がその場所にたまることで、余熱での調理を可能にしているのです。さらに、削る技術を活かして完全に密閉できるふたを作ることで、無水調理も可能です。

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 しかし、この商品には大きな弱点がありました。陶器である土鍋は、IH調理機に対応できません。しかし、料理教室でのアンケートを見ると、IH対応へのニーズはかなり高いことが分かります。

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 そこで、なべ底にカーボンを取り付けるという工夫を施しますが、蓄熱性や保温性に大きな課題が見つかります。火を消してから一時間後の温度に大きな差が出てしまうのです。

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 そんな状況で手を差し伸べてくれたのは、別の町工場でした。IH用カーボンの製造工場と、ステンレスを曲げる加工をする工場とタッグを組むことになります。三つの技術と、三種類の素材を掛け合わせてついにIH対応製品の開発に成功しました。

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 時代のニーズを的確にとらえ、それに対応していく。ビジネスにおいてこれほど重要なことはないと思います。そして、自社だけでは難しいことも、ほかの技術と組み合わせることで可能になります

感想

 自分たちの技術で何ができるかを考え続けることはとても大切です。下請けや部品製造だけではなく、もっともっとすごいものを作る技術をこれからも応援したいし、 頑張ってほしいと思います。
 変化の激しい時代、変化に対応するのももちろんだけど、実際は変化を作っていける会社が成長できると思います。その意味で下請けから自社製品へと、自ら変化して成功したのは本当に尊敬します。そして、消費者のニーズを的確に捉えることができなければ生き残れないということもよく分かりました。「求めるものに、それ以上の価値で応える」その姿勢がかっこいいです。
 町工場は衰退してると思っていましたが、そんなことはないとはっきり分かりました。大企業よりも互いに連携しやすい関係を気づいている町工場。彼らが協力し合えば、きっと今までにない画期的な製品や技術も生まれるのではないでしょうか。そんな価値のある町工場がこれからもどんどん登場して、日本の製造業を引っ張る立場になっていくといいなと思います。

最後に

 今回は初めて、番組を見て、それについて考えたことについてのnoteを書きました。今後も番組をみて考えたこと、投稿していきます。

 以前に私が投稿したnoteも、こちらからぜひ、ご覧ください👇この活動にかける私の思いが詰まっています。


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