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27CLUBと数字の呪縛


27歳で亡くなるロックスターが数多くいることから、この「27CLUB 」という言葉ができた。27歳という年齢には何があるのか。

CUBERSが11月に配信リリースした曲のタイトルがまさに「27CLUB 」だ。
CUBERSは2023年8月から、5か月連続でシングル曲を配信リリースしている。それぞれの曲をメンバー1人ずつセンターを務めるのだが、それだけではなく、メンバー自らが歌詞を書いたりMVのプロデュースをしたりと制作にも携わった上でのセンター曲となっている。今回ピックアップするこの曲も、センターを務める優さんが作詞をしている。

優さんは2024年1月の誕生日で27歳になる。27歳になる人が「27CLUB 」という死者を弔う言葉を使う。作詞をした優さんは「27歳」という年齢に何を思っているのだろうか。

今日も生き残っちゃって
特別と違うのは忌まわしいのさ

この言葉から始まる「27CLUB」は終始、何者かに成る自分と何者にも成れなかった自分を歌っているように思う。冒頭でお話したけれど、この27CLUBという言葉は27歳で亡くなったアーティストに向けられてできた言葉だ。Wikipediaを見ると、名だたるアーティストが並んでいる。
今日も生き残った事で、27CLUBには入れない特別ではない自分が生まれる。この曲からはその嫌悪感や自分は何者なのかという疑問を感じる。何かに挫折をしたり、ゆく道で迷ったりすると「自分に特別な才能があればこんな事で悩まないのに」と思う事がある。何もない自分はうずくまり悩むしかない。では果たして特別とは何か。

年齢という数字

CUBERSは2024年3月31日に解散をする。
解散に至った経緯や理由の中に「30歳になるメンバーがいる事」が挙げられた。
私は正直、本当に正直に言うと、「年齢を理由に挙げるなよ…それはずるいよ…」と心の底から声が出た。もちろん年齢が理由の全てではない。そんな事は分かっている。色んな理由が重なり、その理由と年齢が重なった現状での決断だろう。
だけれど、「30歳」という数字を明確に出してしまうのはこちら側からするとかなり辛いものがある。そうか、30歳とはあるラインを引くべき年齢なのか。と思ってしまう。分からない。世間的にはそういうものなのだろうか。もしそうだとしても、アーティスト側が年齢のラインを引いてしまうのはとても辛い。これから30歳を迎えるファンの方々にとっては、途端にその数字の重さが増す。その数字に縛られてしまう人が増える。私達はいつまで年齢という数字に縛られなければいけないんだろう。というもやもやした思いが溢れて出てしまった。

30歳で結婚したら「もう30歳だからね。早く子供産んだ方がいいね」と言われ、33歳で不妊治療を始めた時には「35歳を過ぎると障害をもつ子が産まれる確率があがる」と言われ、35歳で産んだら「2人目は急いだ方が良い」と言われた。30歳というラインを超えてから様々な数字に縛られ、その都度心のなかで「うるせぇ」と思いながら生きてきた。
年齢で縛るのはいつも自分ではなく周りだ。自分で自分を縛るのはとても辛い事だ。27歳を迎える優さんは30歳という数字をどう捉えていたのだろうか。


27CLUBのその先

「27CLUB」は、ラウドロックの楽曲でCUBERSの曲の中では珍しい曲調だと思う。配信リリース第3弾「For Good」はR&Bを基調とした楽曲なので、その多種多様な楽曲がCUBERSらしいなと思っている。

「27CLUB」の最後は

まぐれでも ひっくり返すさ
Can you hear me?27CLUB.

という言葉で終わる。
これは私なりの解釈になるけれど、 
この言葉は優さんなりの狼煙だと思っている。27歳というラインや、30歳というライン、自分を縛る様々なものをひっくり返してやるよ、27CLUBのメンバー聞いてるか?という狼煙。
特別ではないかもしれない自分も、「CUBERSの優」ではなくなる自分も全部、ひっくり返えすつもりなんだろう。私はこの最後の言葉をそう感じとった。もちろん、作詞をしているから自分の事を書いているとは限らない。これは勝手な私の解釈でしかないけれど、良いふうに捉えたいと思っている。
何者でもない、特別でもない私にCUBERSは新しい世界を見せてくれた。出会えた事で、私は特別な自分になれたと思っている。


次回はとうとう推し語りでもしようかと思います。何故、推しが推しなのか。未だに分かっていません。

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