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“言葉”にはならない素直さ。 / 2019.12.22.Sun. HKT48 チームTII『手をつなぎながら』公演 #山下エミリー生誕祭2019

出演メンバー

荒巻美咲・今村麻莉愛・小田彩加・栗原紗英・堺萌香・坂本愛玲菜・清水梨央・石安伊・武田智加・月足天音・外薗葉月・松岡はな・松本日向・宮崎想乃・山内祐奈・山下エミリー


広島から福岡へ

前日に広島に行くことが決まってから、ただで東京は帰るわけには行かないとバスで福岡へ。4時間半かけてたどり着いた。広島-福岡間の距離感がよくわかっていなかったけれど、こんなに遠いもんなんだな。



「声出さなさい人は即退場」

もともと推し以外の生誕祭は遠慮することが多い。これは劇場になかなか当たらない時代を経験してるからだろうか。どうせならその人なりに思い切り応援してる人に入ってほしいという気持ちは今でもある。

だから、今回は申込みボタンを押すときには僕なりに想いを込めた。

今のHKT48での推しメンの坂本愛玲菜さんとチームTIIの『手をつなぎながら』公演には感謝の気持ちがある。飛行機での遠征はあんまりしてこなかった自分が、こうして九州にも飛ぶようになったのは、えれたんとTIIの手つなのおかげ。飛行機で向かう旅のワクワク感と、汗で煮詰めるばかりではない劇場公演の姿を教えてくれた。

そのTIIのキャプテンが山下エミリーさん。ありがとうの気持ちをこめて入場順ビンゴに臨む。

1順、2順、3順………呼ばれない。

「最後までありがとうございます。151番からのお客さま、どうぞ」

気合い入れすぎたな……と、しょんぼりしかけて扉をくぐったら、なぜか上手の立ち見が2列目ならスカスカ。西鉄ホール、は後方でも角度があって見やすいぶん、“劇場公演”というより“コンサート”に来た感じになってしまうのは避けたかった。行くしかない。


ヲタ仲間からこんなSHOWROOMの動画を紹介され、生誕委員の方から渡されたフライヤーには「カラー軍手をはめて振りコピします!」と書いてある。

これを本気でやるなら立ち見しかないじゃないか!

……というわけで、やりすぎなくらいに声出してきた。周りに迷惑かけてしまったかもしれないくらい。不快に思ってしまった形がいらしたら申し訳ないです。

ただ、『チャイムはLOVE SONG』の間奏3連MIXからの6連エミリーコールのコンボは高まったなぁ。腹の底から叫んでたら月足天音さんがマイクを向けて煽ってくれたし。やっぱり全力の声出しは立ってビートを身体で刻みながらでないとできないもんだ。


「言語化」だけが手法じゃない

そして最終盤に迎えたスピーチ。

博多座で行われた『仁義なき戦い』で仲良くなったNMB48の東由樹さんとのラブラブな手紙に照れていたあとの彼女は、照れ隠しだけでなくまとめてきていなかったみたいで愛おしかった。周りのメンバーを見ながら言葉をひねり出していた姿と、その姿を笑顔で見つめるメンバーの表情を見ていて、このキャプテンは本当に愛されているんだと感じる。

いたずらっ子な側面や、綺麗なルックスとは裏腹な口の悪さもあったりするなか、僕らには見せない場所で、スパッといいところ悪いところをメンバーたちに伝える役割を担っているという話を博多ヲタさんからもよく聞く。

チームTIIはTIIなりに、山下エミリーなりのやり方で、浮き沈みを乗り越えてきたことは、この日のメンバーとの表情の交換を見るとわかる。

中期以降のSKE文化で育ったからか、ブログやSNS、生誕祭でまとめる言葉の力を僕はよく知っているつもりではあるけれど、そんなものは必ずしもなくてはいけないわけではない。気づけばわかりやすい言葉、目標、スピーチを聴きたくなる。そうでないものを僕は手つな公演で目の前で見せてもらっているわけで。

先輩たちの卒業と奮闘に後輩の台頭と、チームTIIの特に3期生たちは焦りや悩みもあるとは思うけれど、この日のいたずらそうな笑顔を浮かべたエミリーキャプテンなりの進み方の続きをまだまだ見ていきたいなと思う。

「おめでと! マジおめでとー!! 」

お見送りで伝えたら返してくれたエミリーの笑顔をしっかり刻んで、地下鉄の駅までダッシュで向かった。

手つな、まだまだ観に行くぞ。


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