短歌もどき

前髪を

切りすぎた夜、

「可愛いよ」。

笑ってくれた

初夏の幻




唯一知っている現代の短歌(?)、サラダ記念日の「寒いねと話しかければ寒いねと答える人のいるあたたかさ」の夏verのつもりで書いてみた。

前髪を切りすぎてダサくなっても、笑い飛ばしてくれる人がそばにいれば、そのダサささえ幸せに変わってしまう。「前髪をセルフカットする」という、お金に余裕のある且つおしゃれな人ならしないであろう行為をする、地べたっぽい生活感。まだ大人になりきれていない年齢感。なおかつ夜に家でともに過ごしているので、実家暮らしではない高卒以上の年齢感。20歳前後のイメージ。もう相手が傍にいないことを表すために「幻」って言葉を使ったのは、ちょっと安易な言葉選びだったかもしれない。

いつもなんの縛りもない短文、詩、みたいなものばかり書いている。だけど、文字数や形式に決まりがあるからこそ輝く文章にも魅力を感じます。定型詩っていうのかな。その例が五七五(俳句)や五七五七七(短歌)。季語とか細かいルールとかは知らないけど、制限ある中での表現っていいなぁ。限りがあるからこそ、皆輝こうとする。輝く意志を感じる。無駄を省いた真剣勝負って感じがする。

軽く調べたところ、短歌は季語がなくてもいいらしい。恋愛の歌も多いみたい。散文詩みたいなものだけじゃつまらないので、これからは短歌もどきの詩も書いていきたい。誰も求めてないのに勝手に解説するの、面白い。勝手に解説、ハマりそう。国語の資料集とか読み直したいな。

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