きもち

紫色から流れ落ちてたどりついた町だった。「いいよ」と言うほど良くはないし、「だめだよ」と言うほどおかしくもない隙間が住みやすいね。

「引っ越すならどこがいい?」という優しい顔だけど、「ここじゃなければどこでもいいです」と答えたらムッとするのが紫色の自然の流れです。

大切にしたいものは雲の上。本物を探しているよ。夜がなくて朝もなかったらおかしくなりそうだけれど、「それが自然」と説明されたら「おかしくない」って感じそう。 

忘れる能力が高いのです。友達のみんなと比べても忘れる能力が高いのです。なのに思い出さなくていいことまで頭の裏側にひっついて、いらないときにやってくる。いらないときに溢れだしてくるのがわたしの特徴です。

誰のために微笑んだんだっけ。誰かのためになりたい私に微笑んだんだっけ。そんな気もするけれど、なんだかもう命が薄くて呼吸をするのも頼りない。魚のさばき方が上手になったよって話で持ちきりのまま、水族館で泳ぎたかったね。

ボーナンターゴンボーナンターゴン地球外からのエネルギーで地面が揺れることを許しても良いのでしょうか。みんなに伝えても良いのでしょうか。さらなる飛躍の年にどっちに飛躍するんだっけ。たくさんの○があるけれど、どっちに進むのか考えなくちゃ枯れてしまうのも時間の問題だ。

ボーナンターゴン街からはみ出たさみしがり屋はどっちへ行くの。灯りが気になるの。灯りが嫌いなの。女のボーナンターゴンは「街の灯りが見えるからそちらに行きたくなるの」としたり顔で街からどこどこはみ出してゆくんだ。

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