枯れる

自分のことばはどこにもない
せかいは詩のことばで溢れている
私は詩を書いたりはしない
私の周りのものたちが
詩を書きつづけている
目の前の椅子に置かれたままのペットボトルと
アピタのフードコートで昼寝するわたしと
どちらが詩だろうか
どちらが音楽であろうか
空に垂れた蜜の重さと
計画された土曜日の雨
に、読点をうって
古びない地球の上で
わたしは少しづつ軽くなる

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