芽から切り離す、接ぎ木の例 (未来結社誌2023.9月号)
あさ カンナの行列におくれそうなひとが輪のなかに
書き込まれる 敷衍と ゆめ
前屈みになって通過する 結石と診断されたひとの未明には
地図がなくはだえをよこぎってゆく
かぜに加勢するしかない
タブローに
手を留守にしてちからなく仕方なく止水栓へと
前未来 手を咲かせては
しま(いいえ 縞)の記憶 そら(生地)の端の色を伝言しては
違都(イト)を返し縫う
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