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22.8.21 架空の音楽によせて

この記事は架空のバンド、架空のイベントへの言及(↓参照)と、架空のセルフインタビューで構成されています。
架空のフェス企画通称「ノーエク」については主催者さんが作ってくださったまとめをぜひご覧ください。

はじめに
創作バンド紹介テンプレと創作バンドのアー写みせてくださいハッシュタグ誕生1周年おめでとうございます。界隈と皆さまのますますの発展をお祈りしております。自分も地道にこの創作と歩んでいけたらいいなあと思います。
ひとまず新しいGwHのアー写を載せます(ヘッダー画像)

……架空とはいうものの、完全に“存在”するフェスであったなあ……たのしい1年だったなあという感想です。ノーエクに限らず、創作バンドという界隈でいろんな方とお話する機会をいただけて非常に嬉しかったです。

自創作に「創作バンド」を取り入れてちょうど1年になるので、個人的なこともすこし振り返ってみたいと思います。
いつもの雑記とおなじく書きたいから書くだけの記事です いろいろとお気になさらず

ここまで うたてえ〜 という言葉をもう何度心のうちで言ったかわかりません
ありがたいという意味のことばです

おそらくまた年末に同じようなことを言います
8月20日は些々細さんがアー写ハッシュタグを考案された日で、21日は山川夜高さん制作の創作バンド紹介テンプレが投稿された日、創作バンドという概念に自分が出逢った日でもあります。ふらふら惹かれて、その日のうちに練りはじめて、テンプレとハッシュタグを使用してGwHを投稿したのが23日。

自分はもともと、どなたの作品もなにかしらで認知はしていても交流まではなかなか踏み切れないほうでした。好きなミュージシャンも曲は聴くけど横のつながりとかSNSやブログまでは見ようとならなかったり。
(いますごく当社比根明にみえるのは、Twitterのコニーアイコンの影響が多分にあるような…つまり架空のバンドマンのおかげです)

フォロワーさん経由でご挨拶をしてささやかにお話させていただく→創作バンド界隈すごい→そういえばうちにも(メチャクチャな設定だけど)歌手は居るな→雲頭☁️のいるファンタジー集団でもいいのかな?とりあえず投稿だ!
それからはおそらくご記憶のとおりです ノーエクにむけて企画を詰めてらっしゃる主催・山川さんを応援(※何もしていない)したり、すこしずつ皆さんとお話していったり、Tシャツを買ってその日を待ったり、“生活者と音楽”というものを考えていったり

へこんでいた2020年からやや起き上がれそうかな…くらいの2021年後半 ちょっと前向きなきもちになったとき「創作バンド」というジャンルがおもいっきり追い風で自分を元気にしてくれました 架空の音楽が実在の人間ひとりを確実に立ち直らせたものだと思って頂いて……

強制力をもつ言動に気をつけるようになった気もします 迷惑とか苦手とかを見極めつつ、とにかく自分は勝手にやりたいことをやる、他人も同じように好きなようにやっている、マイペースでいいんだというのを今まで以上にこの一年かけて考えてきた気がします。
なんだこれなんのセルフインタビュー

……セルフインタビューは恥ずかしさを捨ててやってみると精神衛生によい実感があります 受け売りでやってみたら本当に良かったです
自分がインタビュアー、そして自分がインタビューされる側、他人に聞かれる時と同じように真面目に答える なかなかタイミングよく他者に話したいことを尋ねてもらえる機会はないと思います、自己と相対する自問自答、自分のやりたいことや意志、方針などが自問自答でみえてくる気がします
こんな感じです

らぼ「1年前、らぼさんが創作バンドを空想して遊びたい!と思った動機はどこからきたものと思いますか?」
らぼ「はい……まず、リアルイベントの開催・参加ができないご時世的な理由もありましたし、ここでいう創作バンドの定義が、すごくあの時の自分にハマったんですね。自分のなかで一次創作のテンプレというと、登場人物のキャラクター性、特に恋愛志向や人間関係などに特化したもののような固定観念がありまして、それをバッサリ削いでいるのが心地良かったんです。──もちろん人それぞれに合った創作の在り方はあると思うので正しさという尺度ではお話しません、自分も登場人物同士の関係性に寄っていた時期は長いですし、いまの自分もそういう経過を辿って形成されています──とにかくあの時期はイノセントな創作がしたかったというか……いわゆる、ヘキの露わな、というか、関係性創作のためのアウトプットがまったくできなかったんです。それはまあよくて」

 ──というと?
らぼ「登場人物同士の情念から離れる必要もありました。枯渇しきっていたので。あなたがた(登場人物同士)で好きにやっていてくれと。元々そういうスタンスだったのが近年は彼らにちかづきすぎていたのかもしれません。人生の楽しみ方がやや変わった感もあります。この辺りは割愛しますね。で、どうしても自力ではアイデアもでてこない。10年近くですか、今まで自分の創作アカウント……殻に閉じこもってやってきたけれど、それでいい、これまでの自分は否定しないのだけど、世の中も暗いし、さすがに刺激がほしくて。そうだ、いま自分にはいろいろ栄養が足りてないんだ、と。
大事な補足ですが、以前……2013年頃から繋がってくださった創作者さんたちが悪いとかつまらないとか、そういうわけでは絶対ないです。本当に、皆さんにLabはずっと支えてもらっています。さんざんご迷惑をおかけしたこともあったのですが、おかげさまでまだ創作を続けられています」

 ──そうですね。……具体的な新しい刺激として、“音楽”というのもらぼさんにとっては良かったのでしょうか?
らぼ「はい! それも大いにあります。アウトプットができないということはインプット、心的栄養の貯蔵庫もカラカラなわけですよね。で、ある電子音楽家の楽曲群を本当に一年中毎日欠かさず、ずっと聴き続けるだけの生活だったんですよ。本にも映画にも向き合えなくて、唯一摂取できる娯楽だったんです。この音楽をかけることが生活のなかに組み込まれて、必須になっていたわけです。音楽って、自分の耳に馴染むものが、目を閉じて寝てても感受できるじゃないですか。でまあ、ネガティブな思考やマズい観念奔逸も紛らわしてくれる。音楽がなきゃダメだなと、そういう思いを通奏低音的に抱いている自覚があって。」

 ──そういう時代的な閉塞感をかかえたキャラクターを作ろうとはならなかった?
らぼ「当時は、まずなかったですねえ。少なくともそれを前面に押し出すような創作は。暗いお話はあるんですけど、これはまた別のファンタジー世界の創作です。とにかくこの1年、現在も、日常と生活、息遣いに耳を澄ませていたいと考えています。
現実の社会については軽率に言及できる問題じゃなく、今もよりひどい状況ではありますが、当時も現実世界がこうなってしまったので、自分の考え方としては“こうじゃない世界”にいる誰かを空想したい、その人物に引っ張ってもらう形で元気になりたい、そのピースフルな世界に飛び込んで楽しみたい。20XX年というのは、各創作者さんの時系列や世界線に考慮した、必然的に曖昧な時空という性格もあったし、「現実の2021年でないいつか」という許しでもあった。それなら、サファイア・ゴーストもオー・ヒューマンもクラウド(※注・全てキャラクター名)も、現実離れ、浮世離れした超科学的不思議存在であってほしい。正体が幽霊でも魂でも集合意識でも、むしろ架空の音楽の奏者ならふさわしいんじゃないかと思いました。」

 ──交流する上で困惑されるというようなことは考えて……
らぼ「なかったです(笑)いえ、ある種の開き直りでしたかね……GwHの扱いについては最初本当に困惑させてしまったかと思います。こんなん来る?って。わたしの考えの至らぬばかりに、申し訳ないです。皆さんの柔軟さと寛大さに救われました。ノーエクの企画最終段階に入ると、さいわいもう彼らはボカロとディスクジョッキーとダンサー的な共通認識でいいよねと固定されてきたので、そこまで皆さんを困らせ なかったのでは……うーん。どうでしょう、すみません。まったく異質な世界からの参加だったので。12月になる頃には異界すぎて逆に割り切ってもらえた……と思います!」

 ──絶対にここで言っておきたい!ということはありますか?
らぼ「はい。もちろん、楽しい時間を共有させていただいたこと。知らない音楽の世界に踏み出させてもらったこと。サプライズで贈り物を頂いたこと、贈り合えたこと。ありがとうございます。……イベントの浮かれ気分で、うっかりイエーイ誕生日ですツイートをしてしまったんです。そこで参加者さんと一日違いということを知って、めちゃくちゃに驚いて。いっぱい祝杯を交わしたようなふわふわ楽しかった記憶で満たされています。それと、フェスの当日(20XX年末)ですが、DtPの聖さんがMC中に、カレンダーは必要なくて、楽しかったらふつうの日でいいんだよって言ってくれたんです。あの言葉がすごく好きで。楽しいこと、もしくはしょんぼりする出来事があるたびに思い出します。

https://twitter.com/mtn_river/status/1476912502835671041?s=21&t=3WhK2XeinneUw4e6OGcIQg

 ──こちらですね。
らぼ「はい。どういう意味合いや意図だったのか聞いたわけじゃないので自分の受け止め方になりますが、あの言葉のおかげで“ケ”の日々も、いっときの“ハレ”もボーダーレスで必要なものだと感じたし、昔あるいは未来のいつかの自分、あるいは他者が、もし楽しくも喜ばしくもない気分だったとしても、皆さんとイベントを共有したこの時とひとしくて、較べることはないんだよと。なんというか……すべての人にとっての祝祭ではないからこそ、自分もいつどういう状態になるか分からないからこそ、「もしお祭りと断絶された側にいても音楽は傍にいるよ」って言ってもらえたような気がして。うまく言えないのですが、涙が出ました。本当にありがとうございました。

…………え? ノーエクレポート、ですか? なにを言っているんですか。それはアレです、年末にフェスを体験してから書くのですよ。20XX年はたしかに20YY年に受け継がれた。けれども永遠に確定しない、いつ巡り来てもおかしくない年なのですから(言いながら立ち上がり戸を開け姿を消す)」
 ──らぼさん?「一回性が大事」と言ってましたよね? らぼさーん?……──

という具合です
茶番をご覧いただきありがとうございます、ふざけている雰囲気ですが言っていることは至極まじめな本心です。
ノーエクレポートの後半は本当に年末あたりになりそうです。細かな部分の整合をしたくて、だいたい書けてはいます
きっとまた話題に上がると思うので、年末に公開すると、楽しい気分への一助になれそうでいいかなと……。

最後までお読みいただきありがとうございました
これからもよろしくお願いいたします。