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カフェマスターデビュー

わたしからはアクションしない。何でこんな男と出会ってしまったんだろう?わたしは何を願ったんだろう?出来ればもう関わりたくないし、もうちょっといい人が現れんもんか?と思いつつ…でも続くんだろうなぁ?Nさん、わたしを頼って来るんだろうなぁと感じていた。

Nさんの部屋に泊まった2日後。おはように続き、今日手伝いに行けるけどどうしよう?と連絡が来た。いきなり日曜日に手伝うって言っても、お客さんがどやどや来てしまったらテンパるから、平日に一度来れたらいいねって話してた。日曜日までは空いてないと言ってたのに、突然行けると連絡が来た。ただ、実家が作ってるトマトの配達と草刈りがあるから遅くなる、とのことだった。

到着したのは15:30。閉店まであと1時間半。その日はお客さんが少なくて、その時も常連のおじさんが一人いてそろそろ帰る雰囲気だった。Nさんはまず一杯、コーヒーを淹れた。そしてそれを常連のおじさんに飲んでもらった。その人はコーヒーに詳しい訳でもなく、違いはそんなに分からないようだった。

それから淹れ方を変えながら2回淹れ、『よし!この淹れ方で行こう!』って決めた途端にお客さんがぞろぞろ来た。この日はお客さんが少なくて、さっきの常連さんが帰ったらもう誰も来ないかも…って思ってたのに。ラテが多くてNさんの出番は一人だったけど、うまく連携しながら接客出来た。楽しかった。

帰ってからも、NさんとLINEでやり取りは続いた。Nさんは自分のコーヒーに和菓子を合わせたいと考えている。それから実家で作ってるトマトを使って何かしたいと考えている。わたしはそういうレシピの開発をするのがすごくワクワクする。トマトの餡を作ってそれをどら焼きにするとか、トマトならわらび餅がいいなぁ…とか。Nさんも冷凍のトマトがあるとか話に乗ってたけど、だんだん意気消沈して行った。草刈りで疲れてるとは言ってたけど…毎度、こういう提案をしては、すーーーんとやめる。コーヒー豆を売ろうね!とか、アジバーガーしよう!とか、ノリノリで話してはパタッとやめちゃう。その話自体は楽しいけれど、二人の関係性を考えると立ち止まるのか?ただ気持ちが変わってしまうのか…?わたしはいつもワクワクの途中で終わってしまう。

次は日曜日。それまでにNさんの好きな豆をNさんが焙煎する。わたしは浅煎りの酸味があるコーヒーが苦手だ。Nさんがどんな風に淹れるのか?どんな味がするのか?わたしも体験してみたい。


今日は初めて、自分が淹れたコーヒーをお金をもらって提供した日。大きな一歩だったと言っていた。今まで勉強たくさんしたのだから、あとは実践するだけ。なのに経営学を学びたいとか言い始めた。もう勉強はいいから実践してくださいな!『ツベコベ言わずにやれ!か』と本人も言ってた。自分の技術をお金に変えて行こう。

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