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sunsetデート

昨日カフェの営業を終えて、帰って汗だくでコーヒーを焙煎。終了と同時にOさん(これから始まるであろう人)から『1枚の写真が送信されました』の通知がケータイに表示された。

まさかー!

と開いてみたら、ウチの近くの海の写真だった。梅雨が明けたくらいに夕日を見に行こうかなぁって言ってたし、今日は夕日が良さそうな感じだったから、来ないかなぁ〜?とウッスラ思ってはいたけれど…。来る時には教えるって言ってたのに…不意打ちだった。

Oさんはわたしがカフェを営業している場所にいて、夕日の動画を撮っていた。『急に来て、ごめん』家から30分くらいのところに買い物に行ったら、そのまま流されてここまで来てしまったと。おかげでキレイな夕日と漁火が見れました。

それから今度は海岸に降りて海に入りたいと言う。誰もいない海で二人、しばらく足だけ浸かりました。海水はだいぶ暖かくなっていて、心地よくひんやりとしていました。この、最高のシチュエーションで二人の関係がラブラブだったら…手を繋いでちゅーして、ロマンティックな時間を過ごすことが出来ただろうに。。わたしはまだ、そこまで到達出来なかった。

遊び人のNさん(好きだけど付き合えない!の人)のせいで、もしかして悪い人かも…っていうトラウマがあったり、Oさんがマジメに想ってくれてる分、軽い気持ちで行けないというか…
やっぱり歳の差も気になる。手を繋ぐ頃には下の名前で呼びたいけれど、10年愛の彼と同じ名前だからMさんって呼んで、フラッシュバックのように10年愛の彼への気持ちが戻って来ないか⁈とか。。まだ傷心な部分もあるし、寂しさをOさんで埋めてないか?って自問自答してみたり。でも七夕デートでは手を繋いだり腕を組んだり、出来たらいいなぁって思ってる。

・・

Oさんは海から上がったら堪能して、わたしを家まで送って帰って行った。昨日あまり眠れなかったみたいだし、コーヒー出して更に眠れなくなってもいけんし、それで家に誘うことはしなかった。

帰ってから、1週間ぶりにNさんから電話があった。本当ならこないだの土日にコーヒーの生豆を引き取りに来る予定になっていた。仕事の異動やら新規立ち上げでバタバタで、明日引き取りに来ることになった。『海開きしたら、海の家のところにカフェの看板みたいなオブジェを置くけどなぁ!オレなら、だけど』って。わたしの中でとっくに終わっていることを、Oさんは知らない(笑)

友だちはNさん"め"のおかげで10年愛の彼のことを終わりに出来たし、だからこそちゃんとOさんに向かえて良かったんじゃないか?って言ってた。クズ野郎でも役に立つ、かぁ…。確かに、Nさんがクズ野郎だったからOさんがわたしのことをめちゃ大事にしてくれてるのが分かるし、わたしの心境を見ながら距離を取ってるのが分かる。

Oさんに飛び込めないのは12歳差と、また新たな土地に行くことへのためらいと、Oさんが先に亡くなったときのことを考えるから。10年愛の彼だと、その心配は一切ない。でも…Oさん、わたしが居るここの海がすごく心地良くて、旅館や民宿がないのならやろうかなぁ?って呟いてた。Oさんの地元も海辺で、そこは立派な旅館がたくさんある。でもココは、昔何軒かあったけど今はもう営業していない。もしもOさんが民宿をしたら…一流の料理を出すんだろうなぁ。今は総料理長やってて現場に立つことがほとんどないらしい。本当は作っていたいのにって。

今日はシフォンの代わりに何を出そうか?っていうことをメッセンジャーでやり取りしてた。Oさんはわたしの取扱説明書を持っているかのように上手に相手をし、そしてわたしの気持ちを立て直して行く。辞めたいと言っても驚きもせず、気持ちを受け止めていく。そして甘いものが苦手で、シフォンを作ることも売ることもイヤになったし、消費期限に追われることにも疲れたと話した。すると、『じゃぁ何が大好物?』って聞いてくれて、出てきたのは寒天だった。寒天なら余ったら食べ放題で困ることがない。寒天には甘みを入れず、黒蜜やきな粉、あんこで調整すればいい。いろんなレシピを見てワクワクしてきた。Oさんもレシピを見たり考えたりして『これをしてって言ってる訳ではないから〜』と前置きをつけてレシピを送ってくれた。

これって、ほんまもんのパートナーやない?

このやりとりをおとといしてたら、昨日は手を繋いで海でちゅーしてたのになぁ…。

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