見出し画像

長野市と那覇市の自治会加入率の差

宇都宮市のデータを見てみると、62ある中核都市の中で自治会加入率が最も高いのは長野市の96%です。これに対し、最下位の那覇市は15%で、全体の平均は67.2%となっています。宇都宮市は平均よりやや低い63.5%です。

沖縄の特殊な背景

沖縄では、戦後しばらくの間、自治会が存在しない期間がありました。そして米国からの領土返還に対する関心の方が高かったのもあります。また、従来の住民と他地域から移住してきた住民との交流が少ないことも影響しています。沖縄市はこのような特殊な歴史的背景を持つ都市です。

【参考URL】: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpasurban/2018/36/2018_180/_pdf

長野市の高い自治会加入率の要因

一方、長野市の自治会加入率が高い理由としては、住民間の連帯感が強いことが考えられます。特に冬の厳しい時期に雪かきなどの地域の協力が必要な場面で、住民が自然に協力し合う文化が根付いていたとも考えます。ただし、近年では新しい住民が自治会加入を強制されるケースや、退会後にコミュニティから孤立するような事例も報告されており、半強制的な側面も見受けられます。

課題と問題点

自治会加入率が高すぎると、会員への負担が大きくなることもあります。例えば、高額な会費の請求や、加入が実質的に強制される状況が問題視されています。自治会の役割や運営が現代のニーズに合わない場合、住民の負担感が増し、自治会活動の持続可能性が低下する恐れもあります。
又、沖縄市は自治会加入率15%でも問題がないのであれば、そもそも加入率が高いメリットとは何だろうと考えてしまいます。

加入率の問題にこだわりすぎるのも問題なのでしょう。本質は住みよいまちづくりにあると思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?