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ミュージカル『アナスタシア』感想-ネヴァ川から愛をこめて-(続)


こちらの続きです。

≪attention≫
・自己満足で書きたいことをつらつら書きます。
・当方は田代万里生さん、海宝直人さん、あとばっち。箱推しです。みんな好き。
・今回は語彙低下により「好き」しか言ってない。
・想ったこと書くので細かい考察はしません。そしてロシアの歴史も履修してないので本ミュージカルに関しての感想のみ。台詞含めてネタバレします。

では!!!!



貴方ほど楽~な人生じゃなかったの

町のごろつきに絡まれるシーン。すっ飛ばすけど、ディミトリの「彼女に触るな!!!」が好きだった。海宝ディミトリは結構声を荒げて言っていた印象が強くて、彼にとってアーニャが大切な存在になりつつあるのかなって思ったり。ペテルブルグの王子って揶揄われているけども、最後の場面ではこれも伏線になってて好き。ここも葵ニャの顔芸が好きで目で追ってしまった。棒の武器をもって「かかってきなさい、痛くしないから!!」の後にぴょんぴょん跳ねてて可愛かったな。


俺のペテルブルグ

自分の人生も楽なもんじゃなかったといいながら、焼けていたジャガイモを手に取って「熱い、熱い!」ってしている仕草好き。「じゃあ、誰が貴方を育てたの?」から始まるディミトリのソロ曲へのわくわく感!!このためにアナスタシア観に来ましたみたいなお客さんも前のめりになるような感覚。非常によかった。大好きだから動画おいて置く。


海宝ディミトリ「ロシアのねずみは」でアーニャの肩から腕にかけて指で歩くように小芝居入れてて好き~。そもそも曲が良いのですがこのお三方みんな良くて最高だったな。語彙どうした。「来いよ、アーニャ」のところめっちゃ少年っぽくて好き。

「見えるだろう町の隅から隅まで。あの桟橋で偽の土産を売りつけた~」のところで葵ニャが(やるじゃん!って肘でディミトリにぐいってする仕草10000満点で最高だった)。たぶん「宮殿見上げて路地をゆく」でディミトリが少ししゃがむ仕草するんだけど、葵ニャも一緒に少ししゃがむの!これも好きでした。

アーニャに預けたショルダーバッグをまた肩にかけた後に、首をくいってして行こうかって言っているのも好き。アーニャはここでディミトリの生き方に凄いなって思って。もしかしたら恋に落ちてたのかもとか。そりゃあんな良い声で歌われたら好きになるに決まっている。

わたしもどのディミトリが良い?って言われてもなんかもう選べないもんみんな最高だから。海宝ディミトリの「この街を↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑」声帯がん開きは何なんでしょう。国宝ですこの世の宝。今度CD出すときに俺のペテルブルグいれてくださいお願いします。わたしより。

遠い12月

アーニャに「よく頑張ったからご褒美だ」っていうの、前回のヴラドのまねっこで可愛いよねディミトリ。オルゴールを渡してネジを回して蓋を開けるアーニャ。彼女の意識が遠い過去へと連れていかれるときに、ディミトリが不安そうに、怪訝な表情で彼女の名前を呼ぶの。背景映像は夜のペテルブルグから青?とにかく幻想の世界へと変化して、亡霊のような紫色の影が躍る。途中でアーニャがまるで椅子に座るようにリフトされるのが結構好きで、彼女はいまオルゴールの中にいるのかなって思ってた。この曲もとても頭に残る楽曲で。。。好き。

秘密のダイヤモンド

アーニャが切れるのも無理はないわ。でもアーニャまじで良い女です。諦めない。「でも貴方を本当に信じていた訳ではなかった」ここの言い方、めっちゃ好きでした。なんかちょっとサイコパスっぽくて(なんだそれ)

アーニャがディミトリに目を閉じてっていう時の返事。「なんで??」ツンツンしててよし!海宝ディミトリはお顔ぐるぐるってしてからぎゅ!っておめめつぶって可愛い。ばっちは右手?を上から下にすっと扇みたいに動かして目をつぶってたの好きだった。内海ディミトリは…すみませんいま思い出せない!!!!あと彼女にダイヤモンドを手渡されたあとのディミトリたちまじで彼女の話あんまり聞いてなくてウケた。話聞きなよ。この時のアーニャの歌も好きで。「この秘密守りなさい。本当に信じられる人に出会うまで」

「君が女の子じゃなかったら俺は・・・・!!!」の後にアーニャ抱きしめてくるくるするの。。。もう結婚しなよ君たちって思ってた。推しカプ。あとロマノフ家は下着にダイヤモンドを縫い付けられていたって史実だったんですね…フォロワさんが投稿されているのみてひえ・・ってなりました。

ディミトリのバスタブへのモチベーション高くて毎回萌えポイントでした。たぶん海宝ディミトリが一番バスタブへのテンションが高い。可愛い。内海ディミトリはわたしが観たときは「ひゃっほー!!」言うてて元気でよかったです。わたしもあのテンションでバスタブに向き合いたいと思います。

我が故郷に愛を

この楽曲も魂が震える類でした。なんといってもアカペラから始まる。とその前に、アーニャたちが駅で集合して彼女とイポリトフ伯爵が遭遇する場面。伯爵は間違いなく、アーニャにアナスタシアの面影をみて「神のご加護を」って手にキスをする。

アンサンブルの武藤さんはアーニャのパパ皇帝も演じており、こういう兼役がエモすぎる。武藤さんは太平洋序曲でお世話になって(別にわたしはお世話になっていないが)まじで歌がうまい。情感たっぷりに歌い上げるその声に震えた。メロディは勿論、歌詞もシンプルなんだけど日本心に刺さるというか。みんな好きでしょあれ。揺れ動くメロディ、演者全員での大合唱と重厚なハーモニー。眼福いや耳福でした。

歌が進むにつれて舞台上にいる人たちが一歩、そして一歩前に歩み出るのが好きで。愛する祖国との別れ、身体と感情が思わず、動いてしまう、という感情がビシビシ伝わってきて、悲しみが漂う船でした。最後にイポリトフ伯爵とアーニャが残って彼女が神に十字架を切る演出が好きだった。まさにロマノフ家の生き残り皇女アナスタシアがロシアを去るその瞬間だった。

これが最後のチャンス

先ほどの惜別の悲しみとは打って変わって列車の発車音で音楽は明るくなる。一等車なのに煙草をふかした男性がアーニャの隣に乗り込んできて彼女は思わず「わたしは皇女アナスタシア・ロマノフです!」と言い放つ。

すると「頭のおかしな女と同室かよwwww」ってアンサンブルの杉浦さんが言うんだけど、杉浦さん太平洋序曲でもprettyladyでやばい水平さん役やってて毎回こんな感じなんだ?って思っちゃった好きです。これ、最後のアナスタシア発見記者会見前の場面で杉浦さん扮する記者が「気が触れたと聞いたぞ?」って歌うのに繋がってて気が付いたとき嬉しかったな。リリーが「違うわ!!」っていうと変だな確かにあの女だと思ったんだけど…って首傾げるの芸が細かくてよぉ!!いきなり、二幕終わりの話して失礼。

この電車の曲も好きで…。「これが最後のチャンス~」ってアーニャとディミトリがハモるの大好き。あとディミトリが列車の椅子に足をのせて、もう片方の足を手すりにかけて思い切り歌うの…。ばっちディミトリはもう足の長さが大優勝であれで何百の女を堕としているのよ。許せない…。

列車の乗車メンバーがそれぞれの想いをのせて歌うナンバー。ミュージカル的で大好きでした。背景のLED映像もさすがのリアリティ。出国許可証の取り調べでボリシェビキの軍人?が乗り込んできたときに海宝ディミトリは寝たふり多め、内海ディミトリはアーニャと一緒に本を読んでいるふり可愛い、ばっちは最初寝てて、そのあとに軽く握った拳で子供みたいにおめめぐりぐりしてて。赤ちゃんみたいで可愛かった。千穐楽は調子に乗って何度もおめめぐりぐりやりすぎで役人に胸ぐら掴まれててウケた。


それでもまだ

アーニャたちが列車から飛び降りて、ボリシェビキ上官むらむらからの電話。めっちゃ低音バリトン?で好き。この圧にちゃんと対応して「見つけ出します。ご安心を(うろ覚え~)必ず逃がしはしません」って圧で返答する万里生グレブ。彼が任務を告げられた時の涙を湛えるような表情と軍人としての務めを果たさなくてはという強い意志。通話がガチャリと切られた後に通話機(受話器?)をパッとみる仕草が大好きで。さすが電話の使い手(スリルミー私)

誰もが別の誰かになりたいと思うもの、ただの無邪気な空想…。そして始まるロイヤル歌唱(2回目)
はぁstill……。「悪意はあるか無邪気な子供なのか~~~~(ここ!!ここの伸ばしが好きでした万里生グレブ!!!)もうstillぜんぶ好きだよ。

「震えていたか弱き花だ(ここで跪いて歌うのズルい、わたしもか弱き花ですって立候補させてください)」もうありがたい初代グレブたちの歌唱を聞いて脳裏に焼き付けた万里生グレブ…。グレブを想像しよう。ありがとうございます大感謝ー!!!!


これほんと演じるグレブによって印象凄い変化するよな~と思ってて。といってもわたしは観劇初心者で毎回みんな歌がうめ~~~って脳みそ痺れてるので深い感想は言えないんですけど。

様々に彼が抱えている問題があって、それでもまだ彼女を忘れられないのか、愛しているかどうかさえもわからないのか、父親の死を認められないのか、父親のように引き金を引けるのだろうか、自分はまだ過去に囚われたままなのだろうか。彼女を救えるのだろうか。とか言語化難しいんだけど。演じ方、受け取り方、解釈の仕方で色んなstillが生まれるのだなって思いました。深い。グレブ沼が深い。毎回凄すぎて残念ながら記憶がないです。焼き切れています。YouTubeに上げてくれ。


過去への旅路

八重桜のような木々が並ぶ背景は何度見ても美しかった。「ロシアっぽいな」と大して嬉しくなさそうな(内心では嬉しそう?)ディミトリと凄く嬉しそうなヴラド。運転手さんに話しかけてくる!というアーニャが去った後に、ディミトリとヴラド二人だけで会話するシーンが印象的。

「お前は失恋するんだな、ディミトリ」と言われて「あんたに何がわかる。相変わらずあんたの話はわけわからん」ってちょっとむっとするディミトリ。どのディミトリもこの時の表情は複雑そうでとても好きでした。

丘の向こうにエッフェル塔がみえると喜び、ヴラドが先に走っていった後に、絶妙な空気でアーニャとディミトリが二人で会話するのも、さっきのヴラドの言葉を引きずってか「礼ならヴラドにいえよ!」ってツンツンするディミトリ。いじらしい。走り去った後に「アーニャ!!アーニャぁぁぁ~~~!!」と声高らかに呼びかけるそれも心がくすぐられるようで好きだった。

アーニャの歌うこのナンバーは名曲。何度でも聴きたいな。音源化諦めないぞ。因みに桜の木々は途中からいくつか木の枝に暖かな照明ライトが付いて夕陽に染まる木漏れ日というか日差しを表現しているんだって気が付いて好きでした。アーニャの歌唱とともに背景の映像が変化して眼下に映る美しいパリの夜景。素晴らしい一幕最後の楽曲を忘れないように記憶にしまい込もう。

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