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ミュージカル『アナスタシア』感想-セーヌ川から祈りを込めて-(完)

https://note.com/10shuka28/n/n7dd29db8e555

上記の続き。


≪attention≫
・自己満足で書きたいことをつらつら書きます。
・当方は田代万里生さん、海宝直人さん、ばっち。箱推しです。みんな好き。
・想ったこと書くので細かい考察はしません。そしてロシアの歴史も履修してないので本ミュージカルに関しての感想のみ。台詞含めてネタバレします。
・たいぶ力尽きてきたので文章がままならないかもでも頑張ります(考察というか空想文章が多め)ディミトリの話が多いわ。



彼女の為にシシリーから運ばれてきてたの

アーニャの言う、このオレンジの香りって正確にはベルガモットの香りなのかな。シシリーってシチリアのことなんですね。(調べた)今回、オレンジの香りのハンドクリーム買ってないからわかんないけど。アナスタシアは小さかったからベルガモットって品種がわからずにオレンジの香りって言っていた可能性?だからマリア皇太后「ありきたりな香りね」アーニャ「彼女のは違ったの!」っていうのかな。その前にマリア皇太后が彼らのホテルに来た経緯をもう少し知りたいとこだけど。

マリア皇太后とアーニャの会話たち。麻美さまの圧とアーニャたちの緊張してたり、笑ったり、昔を思い出したり、感情変化が何度見ても素敵でした。わたしは今回の観劇では考察とかあまり出来ていないのですが、ここでもわからないことがあって。

マリア皇太后「自分が誰だか認めないことには何者にもなれませんよ」
アーニャ「わかっています。。貴女は誰ですか?」
マリア皇太后「遠い(戻らない)思い出ばかりを夢に見て。現実を忘れてしまったおばあさんよ」っていう場面。ここめっちゃ好きなんだよね。

これは…。この場面の前にディミトリの「神は冷酷にあんたを裁くだろうな。ばあさん、歴史がそうしたように」という言葉を受けて、発している言葉なのかな。このディミトリがマリア皇太后に対してした行いというのはかなり大きな意味があるのですが、うまく言語化ができない。

今まで彼女にそんな言葉を発した人もいなければドレス踏まれたこともなかっただろうし。ディミトリの言葉がマリア皇太后の心を動かしたのは間違いなく、そして、ここに平民と皇族との壁をぶち壊す一手が出されたみたいな感じ…。

そして、みんなの心に刺さったであろう台詞「どれが最後のさようならになるか。わたくしたちにはわからないのよ」これ、、、大好き。

わたしもいつ死ぬかわからないので毎日楽しく生きよ。的なマインドで生きているし、外出して都内に繰り出す度に今日も無事に家に帰れるかなって思って、猫たちと両親たちとに挨拶したりしますから、この気持ちはよくわかります。

これは常日頃からそうであって、しかし、こうして舞台上でミュージカルという作品の中で、大切な孫娘を失った傷を持つマリア皇太后から発せられる言葉が真っ直ぐに心に響き、胸がぎゅっとなりました。これは大好きな役者さんを追いかける身としてもそうで。お互いに何が起きるかわかりませんから、大好きな人たちをいつでも目に焼き付けておこうって改めて思うことができました。

アーニャがアナスタシアであると確信したマリア皇太后の「どうしてこんなに時間が掛かってしまったの?来るのが…来るのが遅すぎた…」の言い方、最高すぎて何度もわたしの全米フォルダが泣いた。

この場面では後方にディミトリが現れるのでわたしはいつもこっちを見ていた。海宝ディミトリは嬉しそうにでも泣きそうな顔で微笑むの…。はぁ…。これが愛なんだよ。


貴女の彼はどこ?

記者会見の場面はたくさんのアンサンブルさんの衣装が可愛くて好き。色んな人がそれぞれの歌を順繰りにすぱこーんって歌って、楽しかったです。リリー「うるさい!!!!!!」も大好きだったな。男性記者「特別インタビューさせてください」ってヴラドに賄賂渡してる場面も好きだった。レオポルト伯爵むらむらの最高だったよね…。面白いし、かなりコミカルというかアニメっぽくて好きでした。

マリア皇太后の衣装も明るい色合いに、顔色もすごく良くて幸せそうな表情に今でも涙がでそうです。書いてて気が付いたけど、わたしはかなり麻美さまが好き。アーニャは真っ赤な華やかなドレス!あれは千穐楽あたりで気が付いたんだけど、ふんわりドレスのフリルの中はマーメイド的なのスカートなんだね??最高じゃん。

もう大好きな台詞続くんですけど。マリア皇太后「貴女の彼はどこ?彼が貴女を愛していることに気が付いてないの?彼が貴女を見つけた報奨金を断った時、貴女は自分の王子様を見つけたって思ったわ。生まれではなく、心を選んだんだって。」

はあ・・・最高すぎない????これがディズニープリンセス。オタクはこういうのが大好き・・・。ディミトリは当初、金が手に入ればよかった。それをまた裏付ける場面があって好きだから書くけど、旅立ちの列車の中でヴラドが「(リリーが)ダイヤモンドが散りばめられた時計をくれたんだ!」の時にディミトリは時計にしか興味がないの。で、その前の「リリーを愛してた」ってヴラドの言葉にはうぇって顔してる。まさに、愛よりも金!!の精神だった。それをアーニャも理解してて、ディミトリは何よりも報奨金を手に入れるのが目的だったのだから、それを断る=無償の愛を選んだ。。。天才の行為。

ちょっと、こういう展開がアラジンみたいでいいなって思っている。愛を知り、身を引くヒーロー。そして追いかける高貴なお姫様。だから最後のトランクキスも大好き。何だあれは。誰が考えた天才過ぎて拝む。ちょっとすっ飛ばしすぎたので戻します。


全てを勝ち取れても失うものは

ここでディミトリが歌っていた曲をアーニャも歌うのが良いですよね。好きでした。アーニャはこの場面で愛を選ぶので表情は結構明るめで。でも途中から背後でグレブがでできるから記憶があまりないですすみません。


過去を弔えアーニャ

アーニャがさ!!歌っているときに背後で蠢くグレブの演出ほんと…やっぱりちょっと面白い枠なのかな(別にけなしてないです)ちゃんと扉を閉めて且つ鍵もかけるとこが一生懸命で好きだったよ。

万里生グレブの話なんですけど…。「遊びは終わりだアーニャ!!」って力強く腕を掴んで、アーニャが痛がってハッとして「頼むから・・・・」って懇願するのが好きすぎて気が狂う。あとまじで海宝グレブの記憶が焼き切れているので助けてほしい。

グレブは「終わらせなければならない」って言って、苦しみながらネヴァ川を歌うんだけど、凄かったなあれ(語彙どうした)

アーニャに銃口向けながら、ずっと自分と闘っているみたいで。グレブの感情が高まっていくと同時に背景映像が真っ赤になってボリシェビキの軍人たちがロマノフ一家を追い詰めていく。んーやっぱりグレブはロマノフ家を抹殺したことの罪とか後悔、積年の想いが渦のようになっていて、苦しそう。やっぱり良い人なんだな。このあたりのグレブの葛藤とかは神のレポート読んで天才だ…って目から鱗ボロボロしたので最高でした、あれわたしには書けない…。

とにかく堂珍グレブ、万里生グレブ、海宝グレブの声量という圧で毎回最高に幸せでした。お陰様で深く考察する脳みそが焼き切れております。ありがとうございました。大好き。

そっか。グレブは「革命に感情は要らない。愛は要らない。感情は要らない!」って何度も自分に言い聞かせてるのか…。なんて不器用な人なんだろう…。

アーニャに「長い人生を。同志」と言って握手した後に、一度立ち止まって何かを考えるように少し振り返ろうとして、とどまり、また歩き出す。この間に何を思ったのか気になる。この選択は正しかったのか、彼女は本当にアナスタシアなのだろうか。とか?かな。そうして思案した後に薄暗い祖国に帰っていくの。この時のバックサウンドは「惜別の祈り」我が故郷に愛をというメロディが弦楽器の低音で響き渡るの好きだった。行くなグレブ。

グレブは彼女を守るために上官からの命令に背いてしまった。その選択は最後の彼(万里生グレブ)の表情をみれば間違いなく良い選択で後悔はなかったでしょう。でも、あの晴れやかな表情はもしかしたらアナスタシアは存在しなかったと国に報告することで自分自身が死ぬ運命を受け入れている表情なのだとしたら…と妄想するとキツイんですけど、そういうのが好きなのでよし!

まじで上官の命令違反なので、どっちにしろ罰を受けるんですよ。グレブは!!マタハリのアルマンと一緒!!!愛を選んで死を受け入れた!!!わけ

そうしてグレブのオタクの心がぐちゃぐちゃになったまま、アーニャはディミトリの元へ走っていく。またしても置き去りにされたわたしの心。

それは美しい夢だったのだ

背景映像は再び、アレクサンドル3世橋へ。この時のディミトリの衣装もとても好き…。いいんだよこれが…。


フィナーレはいう事ないですよね。もう全てが最高です。駆けてきたアーニャをみてディミトリ「もう馬車の上から手を振ったり、微笑みかけたりするなよ。残りの人生を共に過ごせない人に恋なんてしたくないから」

なんだこの告白の仕方???ディミトリがめんどくさくてツンツンなのがとても良いです。海宝ディミトリは溢れる想いに蓋をして少し声が震えているようなそんな印象。ばっちディミトリはツンツンツン具合が多い気がしてて、これが…また良いです。内海ディミトリはこの台詞をぜんぶトランクに座って言い切っていたのが印象的。言い方もしっかりとしていた気がする。

「皇女アナスタシアはそれを許さないでしょう(うろ覚え)。ディマ!」ここでディマって言うのは反則すぎる…。アーニャ、ディミトリと全観客の心を鷲掴み。そしてディミトリが持っていたトランクを床に置いて、そこに立って身長UPしたうえでディミトリにキス。天才の仕業。

内海ディミトリはキスを受け入れた後にアーニャの背中に両腕を回してガッツリホールドしててすっごいかっこよかった!!で!!海宝ディミトリはどうしよう全然覚えてない。たぶんいつも座席位置が顔がよく見えないところだった絶対そう。たぶん。

んで、ばっちディミトリね!!たぶんアーニャがキスする寸前まで「え?何するの?」みたいな怪訝な表情だった気がして・・そのあとにキスを受け入れて幸せそうにぎゅって抱きしめてふんわり笑うの・・・。許せない・・・。わたしはばっちディミトリを許せません。好きだから。

そのあとのグレブの表情の話は前述した通り、そして背景映像は初見感想のものを置いておきます。


まとめ

ミュージカル「アナスタシア」間違いなく人生で一番好きな作品にランクインした。きっとこれからも何度も再演を繰り返される作品になるに違いない。絶対にそうであれ。そして今年のキャストさんで色々な組み合わせで何度も観劇できたことが本当に幸せでした。今回は本当に難しいことが書けなくて反省なのですが、純粋にずっと好きな場面や歌が続いて大好き!!って感情が続くミュージカルってそうそう出会えないかも…って思うくらい。大好き(語彙どうした)

夢のような観劇の毎日に、そして好きな人たちが思い切り楽しめるエンターテインメントが続く平和な日々を静かに祈りたいと思います。

fin.

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